心が解けていく
もう足の感覚はないだろうに、正座を続けている。
私の足はすでに感覚がない。
少し足を右に左にずらして、ピリピリと戻ってくる足の痛みに悶えながら、律くんの重たい話を聞いている。
何とも理不尽な話だ。
きっとその女優さんは、律くんを笑っているだろう。
自分の株が下がる自覚もなく。
「今日はずっと家に居たんだけど、マネージャーの言った通りにしても、段々と自分の気分も落ちてきてさ」
「いつもは考えないようなネガティブなことも、考えちゃいますよね」
「うん…。茜音ちゃんから電話もらった時も、出るの迷ったんだよね。下手に誰かと会話したら、これも筒抜けなんじゃないかって怖くて」