心が解けていく
何を見抜かれるのか、ぽかんとしていると耳元に長谷 律の顔が近づく。
「もう少ししたら、俺に惚れる」
「…!?」
声が出ずに、目を見開いた。
確信して長谷 律が好きとは言えないけど、惚れる未来が来るということは、仕掛けられるってこと。
そんな未来が来ると分かっていて、どうやって隣に居れば良いんだろう。
「牛すじお待たせ。…律、頼むから茜音ちゃんを困らせるなよ。見てみ、固まってるやん」
「あ、いいえ!大丈夫です!」
大将の声を聞いて、意識を持っていかれずに済んだ。
長谷 律は忘れていた牛すじを目の前に置かれて、私から離れる。