少女と過保護ーズ!!続
クリスマス
真中side
俺らは守れなかった・・・。
大切で愛しい俺らの"姫"を"妹"をーーーーー。
「もう‼お兄ちゃんも武さんも早く病室に戻って‼こんなに寒い外に居たら怪我が悪化するでしょ‼」
真理亜が心配してくれてるのはわかる。
だが、ここから離れるのは嫌だった。
チビ姫が帰って来た時にすぐにわかるここに居たかった。
「本当だぜ。田中に真中も。一旦中に入って暖まれ。真っ青じゃねぇか」
俺らがチビ姫の所に行くのを止める役目を担った仲間が心配してくれる。
自分達もチビ姫奪還に行きたかっただろうに。
でも。
「大丈夫。大丈夫だから」
そう言って病院の入口の縁石に座り続ける。
それでもなお中に入らそうと声をかけようとしてくる真理亜を止めてくれた。
俺らの表情で無理だとわかってくれたらしい。
『ゴブさんっっ‼‼‼』
悲痛な叫び声で俺の名を呼びながら必死にこっちに手を伸ばしてくるチビ姫の姿が頭から離れねぇんだ。
俺らの失態だった。
花音さんだと思って開けた扉の外に居たのは、全く知らない数十人の男たち。
すぐにその男たちを"シャーウッド"から引き離さなければならなかったのに‼
引きずり出された俺らは、すぐに乱闘となった。
負けねぇ。
これぐらいなら大丈夫だ。
そう思った。
が、
『ゴブさんっっ‼ハゲさんっっ‼‼』
一人の男が"シャーウッド"からチビ姫を連れ出してきた。
『『チビ姫っっ‼‼』』
そこでチビ姫に気を取られた俺らは、後ろから鉄パイプか何かで殴られ倒れた所で、男たちが一斉に殴り、蹴ってくる。
『チビ姫・・・・‼・・・・逃げ・・・ろ』
『チビ姫・・・・‼』
逃げてほしかった。
でも俺らの"姫"は優しすぎて・・・。
男に掴まれた手を振り払うと、こっちに走ってきた。
そして近くに居た田中の上に覆い被さった。
降りかかる理不尽な暴力から田中を守るために。
でも俺はまだ遠くにいたから・・・・。
助けられない俺にそれでも必死で手を伸ばしてくれたチビ姫。
八雲さんにアレだけ頼まれてたのにっっ‼‼
堪らず、振り上げた拳を地面に叩きつけ
「ダメっっ‼‼」
ようとしたら真理亜が腕に抱きついてきて止められる。
「放せっ‼‼」
「ダメっっ‼‼ハイネちゃんはっ‼ハイネちゃんは二人が傷付くことなんか望んでない‼」
泣きながら俺にしがみついてくる真理亜。
「わかってる‼・・・わかってんだよ・・・・」
田中はアレから・・・竜希さんに状況を説明してから一言も喋っていない。
『そいつらを壊されたくなければ、一緒に来い。"高遠ハイネ"』
一人の男ががチビ姫の"名"を呼んだ。
その瞬間、俺らが人質になった。
"姫"を守るべき俺らが。
俺らは守れなかった・・・。
大切で愛しい俺らの"姫"を"妹"をーーーーー。
「もう‼お兄ちゃんも武さんも早く病室に戻って‼こんなに寒い外に居たら怪我が悪化するでしょ‼」
真理亜が心配してくれてるのはわかる。
だが、ここから離れるのは嫌だった。
チビ姫が帰って来た時にすぐにわかるここに居たかった。
「本当だぜ。田中に真中も。一旦中に入って暖まれ。真っ青じゃねぇか」
俺らがチビ姫の所に行くのを止める役目を担った仲間が心配してくれる。
自分達もチビ姫奪還に行きたかっただろうに。
でも。
「大丈夫。大丈夫だから」
そう言って病院の入口の縁石に座り続ける。
それでもなお中に入らそうと声をかけようとしてくる真理亜を止めてくれた。
俺らの表情で無理だとわかってくれたらしい。
『ゴブさんっっ‼‼‼』
悲痛な叫び声で俺の名を呼びながら必死にこっちに手を伸ばしてくるチビ姫の姿が頭から離れねぇんだ。
俺らの失態だった。
花音さんだと思って開けた扉の外に居たのは、全く知らない数十人の男たち。
すぐにその男たちを"シャーウッド"から引き離さなければならなかったのに‼
引きずり出された俺らは、すぐに乱闘となった。
負けねぇ。
これぐらいなら大丈夫だ。
そう思った。
が、
『ゴブさんっっ‼ハゲさんっっ‼‼』
一人の男が"シャーウッド"からチビ姫を連れ出してきた。
『『チビ姫っっ‼‼』』
そこでチビ姫に気を取られた俺らは、後ろから鉄パイプか何かで殴られ倒れた所で、男たちが一斉に殴り、蹴ってくる。
『チビ姫・・・・‼・・・・逃げ・・・ろ』
『チビ姫・・・・‼』
逃げてほしかった。
でも俺らの"姫"は優しすぎて・・・。
男に掴まれた手を振り払うと、こっちに走ってきた。
そして近くに居た田中の上に覆い被さった。
降りかかる理不尽な暴力から田中を守るために。
でも俺はまだ遠くにいたから・・・・。
助けられない俺にそれでも必死で手を伸ばしてくれたチビ姫。
八雲さんにアレだけ頼まれてたのにっっ‼‼
堪らず、振り上げた拳を地面に叩きつけ
「ダメっっ‼‼」
ようとしたら真理亜が腕に抱きついてきて止められる。
「放せっ‼‼」
「ダメっっ‼‼ハイネちゃんはっ‼ハイネちゃんは二人が傷付くことなんか望んでない‼」
泣きながら俺にしがみついてくる真理亜。
「わかってる‼・・・わかってんだよ・・・・」
田中はアレから・・・竜希さんに状況を説明してから一言も喋っていない。
『そいつらを壊されたくなければ、一緒に来い。"高遠ハイネ"』
一人の男ががチビ姫の"名"を呼んだ。
その瞬間、俺らが人質になった。
"姫"を守るべき俺らが。