少女と過保護ーズ!!続
雪代side


『お母さんっっ‼』


大事な人を目の前で亡くしたあの時から、もう絶対に大事な人は・・・家族は作らないと決めた。

なのに・・・・だ。

あのバカが


『この子、僕と凛の娘になったから、よろしく‼そして僕達の娘ってことはユッキーの娘でもあるから、可愛いがってあげて‼』

『ユッキー言うな、ボケ犬が。だいたい娘ってなんだ』

『娘は娘だよ‼可愛いんだー‼んで、やっくんの恋人候補‼』


やっくんってーと、アレかあの無表情か。

アレの恋人候補ねぇ。


『ぬっ!?のっ!?こっここここここここ!?』


バカ犬の後ろから声が。


『にして、"黒豹"の姫になったから‼』

『あ"?』


二代目どもの姫だと?

ずっと居なかったのに。


『あのっ‼高遠ハイネです‼ふちちか者ですがよろしくお願いいたします‼』


バカ犬の後ろから子供が1人飛び出てきた。

ふちちか者??

そして、お願いいたしますって


『何をだ』


これが、俺と"アレ"との出逢い。



まだまだ幼い子供は16歳だという。

見えねぇ。

そして到底、あの無表情の恋人候補には思えねぇ。

バカすぎる。

しかし・・・・


『ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼‼』

『・・・・なんだ』

『美しいッスね‼綺麗ッスね‼』


キラキラ輝く大きな猫瞳が、俺を見上げてくる。

なんだ、なんだこの生き物は。

子供などという未知な生き物に少し恐怖を感じる。


コイツ、俺のこと怖くないのか?

職業のこと知・・・・



『母上とお呼びして・・・・』

『オラぁっっ‼』

『ぬぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

『うわぁぁぁぁ!?ハイネー!?』


背負い投げしてやった。

ブン投げてやった。


『母上ーーーー‼』


誰がだ。


ビタァァァァーーーーーーン‼と子供は床に落ちた。


しつこいようだが、これが俺と"アレ"の出逢い。

どこをどうやったら、俺が母親になるんだ。


なんだ、この娘。

こんな娘、居らんわ。
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