少女と過保護ーズ!!続
「餓鬼共っっ‼せっかくお前らが居なくなって病院が静かになるってのに、怪我人をまた製造するな‼」


緑さんがご立腹なんだものっ‼

緑さん、日に日に口が悪くなっていってるような……

そして製造って……

緑さんの剣幕に渋々、本当に渋々八雲さんは蓮くんを放して、あたしの隣に立った。


蓮くんはまだ寂しいのか麻也に抱きついていき、麻也渾身の一撃をもらってた。


麻也ってば‼

さっき緑さんに言われたばかりでしょ‼

てか、なんで麻也に行ったの‼

竜希さんならwelcomeだったよ‼


多分‼


ほら、ちょっと手を広げてるしっ

来てもらえず寂しそうだしっ


「うらっ‼お前ら、きちんと整列せぇ、早く‼」


その竜希さんが吠える。

あたしはずっと整列してますってば‼

竜希さんの号令でようやく一列に並んだあたし達。

もちろん桂も麻也も一緒に。


「高遠さんと真木さんはまだ通院が必要ですからね」

「「ハイ」」


素直に頷けば、おじいちゃん先生が笑ってくれる。

ケントさんのお師匠様なんだって。

おじいちゃんってこんな感じなのかな?


「危ないことはしちゃダメよ」


仲良くなった、母くらいの看護師さんにそう言われ「ハイ」と素直に答えるけど。

あたしからはしないけど……まぁ、"黒豹"でいる以上あっちから来た分は許してほしいな……うん。


正面から見送ってくれるのは、この3人なんだけど。

あらゆる窓から見送りに来れない看護師さん達がこっちを見ては手を振ってる。


あたしに‼

ってのは嘘で、目的はもちろん…………桂である。

竜希さんや八雲さん、麻也が目当ての人もいるんだろうけどこの3人愛想がないから。

それに対して桂は今もニコニコと手を振り返してる。

その度に上がる歓声。

緑さんの"病院が静かになる"の言葉はほぼここからくる。


後、無駄に元気な竜希さんが病室で遊ぶこと。

んなことを思ってたら、緑さんがあたし達の前で仁王立ちをした。


おおぅっっ‼

結構な迫力っっ‼


「もうっっ‼もう二度と来るんじゃねぇぞ‼お前達‼」


え!?

あたしも!?

いやいや、無理ですよ‼

さっき通院してね、って言われたのに‼


それもこれも‼

ギッと元凶共を睨めば


「それは無理だな、緑‼」

「無理言うな、さっき通院が必要だって言われたばかりだ、緑」

「俺達を見捨てる気か!?緑‼」

「俺は良いよね?緑」

「可愛い看護師ちゃん達が待っててくれてるからそれは無理だな、緑」



緑オンパレード‼

皆、呼び捨て‼

緑って言うてる‼
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