少女と過保護ーズ!!続
ハイネside


ようやく退院です‼

色々あったけど……。

竜希さん以外入院するという前代未聞のことも起こったけど。

これで皆、無事退院です。

風邪で入院してた、麻也と桂は一足先に退院してたんだけど、あたし八雲さん蓮くんの退院に、竜希さんと一緒に迎えに来てくれてる。


「うぐっ……うっぐっ……うぐっっ」

「蓮くん、もういい加減泣き止みなよー」


さっきからずっと、あたしに抱きついて泣いてる蓮くん。

ノロだったからね。

感染力の高いノロだから、今までずっと誰にも会わせてもらえず隔離されてたからね。


寂しさ大爆発みたい。

会った途端、号泣して抱きついてきた。

かれこれ5分はこの状態。

ポンポンとずっと背中を叩いて慰めてたんだけどね、そろそろ……。


「おいコラ、可哀想だと思って少しの間黙ってたが……いつまでハイネにくっついてんだ、あ"あ"?」


ほらっっ‼

来た‼

来たよ‼

般若八雲さんがっ‼

さっきから、凄い目でこっち見てたんだけど……。

ついに実力行使。


ンベリッ‼

と、あたしと蓮くんを引き剥がした。


「何すんだっ八雲のハゲッ‼」


れっ蓮くん‼

やはし学ばないのか‼

君はっ‼


「横暴っっ‼悪……」

「あ"あ"!?」


ドスを効かせた八雲さんの声。

美しい顔だからこそ、般若になるとそれはそれは恐ろしい‼


「俺っっ俺っっ病人‼」


自分のピンチをようやく悟った蓮くん。

しかし時すでに遅し。


「退院したということは、健康だってことだぞ?蓮」


ハッハッハッなんて、なんとも渇いた笑いと共に蓮くんの胸ぐらを掴む八雲さん。


だから言ったじゃん。

でも助けない。


「巻き込まれるもんな」


ニッコリと麻也。

本当にっ‼

可愛い顔してこの子は‼


「なんてことを‼違うしっっ」


……違うし。


「目が泳いでるし」

「んぐっっ‼って、いやいや‼」


あたしは、バッと手を差し出す。

そこには見送りに、と出て来てくれた先生と看護師さん。


そこまでしてもらったら挨拶しないとでしょ‼


それに


「ぐぉらっっ‼」


ねぇ?
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