少女と過保護ーズ!!続
「チビネ。俺が作ってもいいか?」

「蓮くんが?」


味噌汁を?


「ああ」


真剣な表情で頷く蓮くん。

ずっと手伝ってくれてたし、大丈夫だと思うけど。

料理に興味が出てきたのかな?


「ん、どうぞ」


そう言って場所を開けたげる。


「ありがとう」

「手伝おうか?」

「大丈夫」

「うむ。では、味噌汁は任せたぞ蓮隊員‼」

「ラジャーだ‼チビネ隊員‼」

「そこは隊長とお呼び‼」

「イエッサー‼チビネ隊長‼」


ビッと直立不動で敬礼する蓮くんにあたしも。

……あたし達は一体何をやってんだ??

自分から始めておいて謎である。


「んー。おにぎりとお味噌汁に……もう一品作ろうかな」


蓮くんのおかげで、手が空いたからね。

なーににしよーかなぁ……。

冷蔵庫を開ける。

あったのは、卵とソーセージ。


もーいいだろう。

もートラウマも消えただろう。

いい加減、あたしソーセージ食べたいぞ‼


あたしがソーセージを出した瞬間‼


ぐうっっ‼‼


3人がいっせいに口を押さえ、そっぽを向いた。


まだか……。

まだ克服してないのか……。


長いなっっ‼

もー、田村さん事件から2ヶ月くらいはたってんぞ!?


「男がそんなんでどうする!?一生ソーセージを食わない気か‼??今こそ、今こそ克服の時じゃーーーーー‼」

「「無理‼」」

「……」

「「ああ‼??」」


やーっ‼と

竜希さんと麻也がいやいやと首を振ったと同時に、あたしは、やーっ‼と熱したフライパンにソーセージをぶちまけた。


バチバチバチ~~ーーーッッ‼‼


「うぁーっちちちちちちちっ‼??」

「あっちぃーーーーーーーっ‼??」


めっさ油飛んできた‼

油飛んできた‼

油の逆襲‼??


「チビネ……?」

「ご……ごめんよ、蓮くん」


真剣に味噌汁を作ってた蓮くんにも被害が……。


ごめんよぉ……。


「ほれ、見れ。俺達のトラウマを呼び起こすから、んなバチが当たるんだぞ」


マジか‼??

トラウマを呼び起こしてはならなかったのか‼??

えー……でもなぁ、ソーセージ可哀想じゃん‼

皆に食べてもらえないなんて、可哀想じゃん‼


「ソーセージだって、好きでこんな形に生まれたわけじゃないんじゃーい‼ソーセージの気持ちを考えてみれ、この野郎共ーーーーーっ‼‼」

「別に泣かなくても……」

「チビネ……チビネ……」


ぬん??

なんか焦げ……


「にぎゃあああっソーセージが焦げてるぅぅぅぅぅ‼」

「おまっ‼??チン○を焦がすとかっっ」

「チン○言うなっ‼」

「竜くん……」

「とりとりとり……とりあえず火っ火を止め……」


蓮くんは味噌汁に一点集中で動かない。

気付いてたなら、気付いてたなら止めてほしかった‼


「あっちぃっっ‼‼」


何を怒っとるんじゃーいっっ‼

油めー‼

怒るならソーセージの方だろう‼


「あっちぃっっ‼」


いつも以上に喧しい台所に八雲さん達が覗きに来て、また大騒ぎになったのは……まぁうん、いつものこと。
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