少女と過保護ーズ!!続
「海斗さん……」


海斗さんと凛さんの家に入って、リビングへ。

すると大きな黒革のソファーの真ん中に海斗さんが座ってた。

この時間はもう仕事に行ってるはずなのに。

普段は本当に犬みたいに可愛い人なのに、今日はそのソファーに足を組み座る姿は雄々しく威厳があった。


今は無表情で、話しかけられる雰囲気ではなく……。


あたし達がリビングへ入ってもいつもみたいに「ハイネー」なんて飛びついてこない。

ピリピリした様子。


……あたし、ホント何をしたんだろう……。

身に覚えは……うん、まぁたくさんある。


どうしよう……。

どうしよう‼


「いらない」って

「ここから出て行け」なんて言われたら……。

どうしよう……怖い。

足がすくんで動けない。


「何してる?早く座りなさい」


低い声が来いと促す。

でも……。


「ハイネ」

「……八雲さ……」

「大丈夫。大丈夫だ」


キュッキュッと繋いだ手に力が込められる。

暖かくて大きな手。

下を向いていた顔を上げれば、八雲さんが穏やかな表情であたしを見てた。

目があうと、柔らかく目を細め笑ってくれる。

そのあまりにも優しい表情に、抱きついて泣きたくなった……。


でも


「どうしたの?早く座って」


まだ、座りもせずに立ってるあたし達に首を傾げながら凛さんにも言われる。


「ハイネ」

「うん」


八雲さんのおかげですくんでいた足も動くようになり、手を引かれソファーに座る。

海斗さんの正面に二人で。


手を繋いだまま。

それでも怖くて、自然と八雲さんにピッタリと寄り添う形になる。

口に手をあて、顔を背ける八雲さん。


え?

どしたの?


「八雲さ……」


の‼??

海斗さんと目があった。

こっちを見て、ぐぐっと眉間にシワを寄せた。


ううっっ‼


それが怖くて、更に八雲さんに身を寄せる。


「……ふふ」

「八雲さ……」


の‼??

更に海斗さんの眉間に、ぐぐぐぐっとシワが‼


「ブハッ!」

「凛さん‼??」


お茶を淹れてくれてた凛さんがそれを見て、吹き出した。

どっどこに吹き出す要素が‼??

全く状況を理解できない中でオロオロしてたら、お茶を配り終わった凛さんが海斗さんの隣に座った。
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