キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
「はーる! おはよー」
「……おはよ」
晴は珍しくかなり熟睡していたみたいで、8時過ぎに声をかけてやっと目を覚ました。晴はぴょこんとした寝癖を着け、低血圧ぽい据えた目をしながら、メガネをかける。その目の前に私は晴のバイオリンを差し出した。
「これなーんだ?」
「……僕のバイオリン」
「そうそう、晴のバイオリン。晴が上手に弾けるバイオリン」
「ん!? いや弾けないぞ? もう数年は触ってないし」
「大丈夫。自信を持ってって晴が言ってくれたんだもんね! やろうと思ってできないことはないよ。人生、何事も挑戦でしょう?」
「何を言ってる? というか企んでる?」
眠気まなこでまだぼんやりしてる晴の前にスマホを取り出し、私はあるSNSの画面を見せた。
ーー本日8/3 午前11時から作原市文化会館にてbihukaのゲリラライブを開催します。世界同時生配信も決定!! お近くの方は無料ですので、ぜひお集まりください。曲目は『Refrain -バイオリンアレンジ-』となります。#bihuka_official #bihukaーー
「これって、bihuka公式?」
「うん、公式。ちゃんと小春に許可取って小春が更新してる。今度のミニライブの宣伝にもなるからって大賛成してくれたよ」
「で、バイオリンアレンジってのは、このバイオリン?」
「このバイオリン以外にどのバイオリンがいるの?」
私は笑顔で晴にバイオリンと万が一の時にとすみちゃんから預かっていた衣装を渡した。
「なんで服が。ていうかあと3時間後なんだが」
「できるよ、晴と私なら」
「それで小夏もその姿で出るの?」
「うん、なんかもう吹っ切れた。私には晴がいるもん!」
「『Refrain』はもう総再生数が億超えてるし、そのSNSもフォロワー数百万はいるよね」
「うん。だからなに?」
「……小夏の体調のこととか他にも色々言いたいことはあるが、もう断れる状況じゃないことだけはよーく分かった」
「晴と歌えるのすっごく楽しみだなぁ」
大変な人を彼女にしちゃったと言いながら、晴は顔を洗って着替えてくると立ち上がり部屋を出ていった。
私はその様子を実は隠れて見守ってくれていた晴のお父さんとお母さんにゴーサインを送りながら、ギリギリまでみんなで準備をした。
「……おはよ」
晴は珍しくかなり熟睡していたみたいで、8時過ぎに声をかけてやっと目を覚ました。晴はぴょこんとした寝癖を着け、低血圧ぽい据えた目をしながら、メガネをかける。その目の前に私は晴のバイオリンを差し出した。
「これなーんだ?」
「……僕のバイオリン」
「そうそう、晴のバイオリン。晴が上手に弾けるバイオリン」
「ん!? いや弾けないぞ? もう数年は触ってないし」
「大丈夫。自信を持ってって晴が言ってくれたんだもんね! やろうと思ってできないことはないよ。人生、何事も挑戦でしょう?」
「何を言ってる? というか企んでる?」
眠気まなこでまだぼんやりしてる晴の前にスマホを取り出し、私はあるSNSの画面を見せた。
ーー本日8/3 午前11時から作原市文化会館にてbihukaのゲリラライブを開催します。世界同時生配信も決定!! お近くの方は無料ですので、ぜひお集まりください。曲目は『Refrain -バイオリンアレンジ-』となります。#bihuka_official #bihukaーー
「これって、bihuka公式?」
「うん、公式。ちゃんと小春に許可取って小春が更新してる。今度のミニライブの宣伝にもなるからって大賛成してくれたよ」
「で、バイオリンアレンジってのは、このバイオリン?」
「このバイオリン以外にどのバイオリンがいるの?」
私は笑顔で晴にバイオリンと万が一の時にとすみちゃんから預かっていた衣装を渡した。
「なんで服が。ていうかあと3時間後なんだが」
「できるよ、晴と私なら」
「それで小夏もその姿で出るの?」
「うん、なんかもう吹っ切れた。私には晴がいるもん!」
「『Refrain』はもう総再生数が億超えてるし、そのSNSもフォロワー数百万はいるよね」
「うん。だからなに?」
「……小夏の体調のこととか他にも色々言いたいことはあるが、もう断れる状況じゃないことだけはよーく分かった」
「晴と歌えるのすっごく楽しみだなぁ」
大変な人を彼女にしちゃったと言いながら、晴は顔を洗って着替えてくると立ち上がり部屋を出ていった。
私はその様子を実は隠れて見守ってくれていた晴のお父さんとお母さんにゴーサインを送りながら、ギリギリまでみんなで準備をした。