お菓子の国の王子様〜指切りした初恋は御曹司の溺愛プロポーズへ〜
苦笑いを浮かべた仁さん。
「俺、嬉しかったんだ。新しい秘書の子が、雅のお姫ちゃんかもしれないって聞いて」
……やっぱり。慶智の王子たちは、みんな私と雅さんの出会いを知っている。
ーーだからか。面接の時の、大和副社長のあの視線。気づいていたんだ。
「あのさ、姫ちゃんのもう一人のお姉さん……」
仁さんは、少し離れた場所で雅さんと話しているようちゃんにちらりと視線を向けた。
「えっ、ようちゃんですか?」
「うん……彼氏、いるのかな?」
少しだけ照れたような表情。
……あれ? 今、ちょっと声上ずってた?
「うーん……半年前までは彼氏の話してましたけど、最近は全然……」
ーーって。
「えっ、まさか……!?」
「一目惚れって、本当にあるんだね」
さらっと言うけど。
重い! 今それ言う!?
「姫ちゃんはどう思う? 俺と彼女」
「ありです、ありですよ! 全力で応援します!」
思わず前のめりで答えてしまった。
「そっか。ちょっと頑張ってみようかな」
少し照れたように笑った。
「でも、こんなおじさんじゃ相手にされないかもな」
「何言ってるんですか!」
即ツッコミ。
「雅さんも仁さんも、おじさんじゃありません! もしそうなら、うちの父さまは『おっちゃん』ですからね!」
ーーあっ、ちょっと言いすぎた?
仁さんが吹き出し、楽しそうに笑った。
四人で会議室に戻ると、雅さんが私たちの決めたことをみんなに伝えた。圭衣ちゃんは、ぼろぼろと泣きながら謝ってくる。
「私のせいで……ごめんね……!」
「違うよ。圭衣ちゃんは何も悪くない」
ちらりと、いよりさんの方を見る。
……えっ。
目が、ほんのりピンク色。それよりーー左頬。くっきりと、手形。真っ赤。
……えっ?
「さっきさ」
ようちゃんが、こっそり耳打ちしてくる。
「圭衣がブチギレたらしくてさ」
嫌な予感しかしない。
「テーブル乗り越えて、あの女に平手打ち」
ーーはぁ?
「しかも、二回」
……。
……さすが圭衣ちゃん。
ヤバすぎる。
でも、ちょっとだけスカッとした。
「俺、嬉しかったんだ。新しい秘書の子が、雅のお姫ちゃんかもしれないって聞いて」
……やっぱり。慶智の王子たちは、みんな私と雅さんの出会いを知っている。
ーーだからか。面接の時の、大和副社長のあの視線。気づいていたんだ。
「あのさ、姫ちゃんのもう一人のお姉さん……」
仁さんは、少し離れた場所で雅さんと話しているようちゃんにちらりと視線を向けた。
「えっ、ようちゃんですか?」
「うん……彼氏、いるのかな?」
少しだけ照れたような表情。
……あれ? 今、ちょっと声上ずってた?
「うーん……半年前までは彼氏の話してましたけど、最近は全然……」
ーーって。
「えっ、まさか……!?」
「一目惚れって、本当にあるんだね」
さらっと言うけど。
重い! 今それ言う!?
「姫ちゃんはどう思う? 俺と彼女」
「ありです、ありですよ! 全力で応援します!」
思わず前のめりで答えてしまった。
「そっか。ちょっと頑張ってみようかな」
少し照れたように笑った。
「でも、こんなおじさんじゃ相手にされないかもな」
「何言ってるんですか!」
即ツッコミ。
「雅さんも仁さんも、おじさんじゃありません! もしそうなら、うちの父さまは『おっちゃん』ですからね!」
ーーあっ、ちょっと言いすぎた?
仁さんが吹き出し、楽しそうに笑った。
四人で会議室に戻ると、雅さんが私たちの決めたことをみんなに伝えた。圭衣ちゃんは、ぼろぼろと泣きながら謝ってくる。
「私のせいで……ごめんね……!」
「違うよ。圭衣ちゃんは何も悪くない」
ちらりと、いよりさんの方を見る。
……えっ。
目が、ほんのりピンク色。それよりーー左頬。くっきりと、手形。真っ赤。
……えっ?
「さっきさ」
ようちゃんが、こっそり耳打ちしてくる。
「圭衣がブチギレたらしくてさ」
嫌な予感しかしない。
「テーブル乗り越えて、あの女に平手打ち」
ーーはぁ?
「しかも、二回」
……。
……さすが圭衣ちゃん。
ヤバすぎる。
でも、ちょっとだけスカッとした。