お菓子の国の王子様〜指切りした約束から婚約まで〜花村三姉妹 美愛と雅の物語
「ぷっ!」
『ぷっ!』
いきなり吹き出した音にハッとした彼女は、ゆっくりと恐る恐る視線を窓から前にいる俺たちに移す。目に涙を浮かべながらお腹を抱えて大笑いしている俺たち。あっけに取られた彼女に向かって、俺は目尻の涙を拭きながら言う。
「み、美愛ちゃん、心の声が漏れ出てるよ」
「へっ?」
一瞬、血の気が引いた彼女の顔が、恥ずかしさで次第に真っ赤になっていく。
「し、し、失礼いたしました」
俯いて目を強くつぶる彼女。なかなか笑いが治らず肩を振るわせながら言った。
「美愛ちゃん、気にしないで。あ〜、可愛かった」
「ククク、笑ってしまってすまない。でも、嬉しい感想を聞けてよかった。このホテルの名前に付いている数字の9は『永遠の幸福をもたらす』という意味があるんだ。お客様がそのように感じてくださっていることを知れて嬉しかった。何よりも可愛らしいものを見せてもらったしな」
そう説明してくれた仁も、彼女に優しい笑顔を向けた。
気がつけば、もう5時を過ぎている。外はまだ明るいが、車で彼女を送ることにした。
バレーパーキングで話しながら車を待っている間、少し離れた場所にいる人物が刺すような視線を向けていることに、俺も彼女も気づいていない。
「大和に聞いたんだけど、美愛ちゃんがうちで扱ってほしい商品があるって?」
「あっ、はい。フランスのMeuhのキャラメルです」
商品名を聞いて驚いた。あのキャラメルを知っている人が、日本にいることに。しばらくの間、美愛ちゃんを見つめしまった。
「あれ、俺も好きなんだ。今交渉中だから、うまくいけば日本でも買える日が来るよ」
「そうなれば嬉しいなぁ。私の人生は、あのキャラメルに支えられているようなものなんです」
『ぷっ!』
いきなり吹き出した音にハッとした彼女は、ゆっくりと恐る恐る視線を窓から前にいる俺たちに移す。目に涙を浮かべながらお腹を抱えて大笑いしている俺たち。あっけに取られた彼女に向かって、俺は目尻の涙を拭きながら言う。
「み、美愛ちゃん、心の声が漏れ出てるよ」
「へっ?」
一瞬、血の気が引いた彼女の顔が、恥ずかしさで次第に真っ赤になっていく。
「し、し、失礼いたしました」
俯いて目を強くつぶる彼女。なかなか笑いが治らず肩を振るわせながら言った。
「美愛ちゃん、気にしないで。あ〜、可愛かった」
「ククク、笑ってしまってすまない。でも、嬉しい感想を聞けてよかった。このホテルの名前に付いている数字の9は『永遠の幸福をもたらす』という意味があるんだ。お客様がそのように感じてくださっていることを知れて嬉しかった。何よりも可愛らしいものを見せてもらったしな」
そう説明してくれた仁も、彼女に優しい笑顔を向けた。
気がつけば、もう5時を過ぎている。外はまだ明るいが、車で彼女を送ることにした。
バレーパーキングで話しながら車を待っている間、少し離れた場所にいる人物が刺すような視線を向けていることに、俺も彼女も気づいていない。
「大和に聞いたんだけど、美愛ちゃんがうちで扱ってほしい商品があるって?」
「あっ、はい。フランスのMeuhのキャラメルです」
商品名を聞いて驚いた。あのキャラメルを知っている人が、日本にいることに。しばらくの間、美愛ちゃんを見つめしまった。
「あれ、俺も好きなんだ。今交渉中だから、うまくいけば日本でも買える日が来るよ」
「そうなれば嬉しいなぁ。私の人生は、あのキャラメルに支えられているようなものなんです」