お菓子の国の王子様〜指切りした約束から婚約まで〜花村三姉妹 美愛と雅の物語
私は何もしていない。なのに被害者である私が悪いと感じさせられ、彼から1秒でも早く離れたかった。
社長室のドアを閉めた瞬間、張り詰めていたものがプツンと切れ、今まで我慢していた涙がにじみ、足早にトイレへ向かう。
途中、大和副社長とすれ違い声をかけられたが、私の耳には届かなかった。
そんなことを思い返しながら、今だに止まらない涙。
その時--
トントントン
個室のドアが遠慮気味にノックされた。
「美愛ちゃん、嫌な思いをしたね。つらかったね。このままでいいから、聞いてね。」
それは、私がこの会社でお母さんのように思っている人、室長の美奈子さんだ。
「あまり詳しくは言えないけれど、私が総務の人たちと話したところ、誰一人としてあの社内メールのことを信じていないの。むしろ、美愛ちゃんのことをとても心配しているのよ。みんな、犯人が誰か分かっているみたい。この後、第1会議室で王子たちとうちの部長たちによる緊急会議があるの。だから、私が美愛ちゃんの仕事の指示をすることになっているのよ」
静かにドアを開けて、ようやく個室から出た。
私の顔を見た美奈子さんは、一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐに私を抱き寄せ、ゆっくりと私の背中をさすりながらなだめてくれた。
社長室のドアを閉めた瞬間、張り詰めていたものがプツンと切れ、今まで我慢していた涙がにじみ、足早にトイレへ向かう。
途中、大和副社長とすれ違い声をかけられたが、私の耳には届かなかった。
そんなことを思い返しながら、今だに止まらない涙。
その時--
トントントン
個室のドアが遠慮気味にノックされた。
「美愛ちゃん、嫌な思いをしたね。つらかったね。このままでいいから、聞いてね。」
それは、私がこの会社でお母さんのように思っている人、室長の美奈子さんだ。
「あまり詳しくは言えないけれど、私が総務の人たちと話したところ、誰一人としてあの社内メールのことを信じていないの。むしろ、美愛ちゃんのことをとても心配しているのよ。みんな、犯人が誰か分かっているみたい。この後、第1会議室で王子たちとうちの部長たちによる緊急会議があるの。だから、私が美愛ちゃんの仕事の指示をすることになっているのよ」
静かにドアを開けて、ようやく個室から出た。
私の顔を見た美奈子さんは、一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐに私を抱き寄せ、ゆっくりと私の背中をさすりながらなだめてくれた。