お菓子の国の王子様〜指切りした初恋は御曹司の溺愛プロポーズへ〜
佐藤親子が来る前に、美愛ちゃんが会議室へ案内されてきた。
すぐに涼介と圭介叔父さんが謝罪をする。彼女はジョセフさんと俺の間に座っているが、不安なのか左手でネックレスのチャームを触っていた。
「みんながいる。大丈夫だ。ゆっくり呼吸して」
微笑みかけ、安心させようとした。
その後、佐藤敏夫と佐藤麻茉が入ってきた。
隣の美愛ちゃんが少し震えている。彼女の左手に指を絡めて繋いだ。
「左手で俺と手を繋ごう。みんなで美愛ちゃんを守るから、ゆっくり呼吸しよう」
初めに佐藤敏夫が謝罪をしたが、真の張本人の佐藤麻茉は不貞腐れて横を向いている。せっかくジョセフさんがチャンスを与えてくれたのに。
……徹底的に潰す。
「娘の麻茉さんは、まったく反省していないようですね」
涼介も俺と同じ考えのようだ。
この時、美愛ちゃんは涼介の氷のように冷たい声を聞いて、ビクッと体を揺らした。そうか、彼女は知らないのだ。かつて涼介が『冷酷弁護士』と呼ばれていたことを。
「大丈夫だ」
俺は彼女の手をしっかりと握った。
ここからは涼介の腕の見せどころだ。さすが「冷酷弁護士」と呼ばれるだけのことはある。佐藤親子を冷酷にバッサバッサと切り捨てていく。
……やはり、頼りになる。
しかし佐藤麻茉に反省の色は全く見られず、その上佐藤敏夫が示談を持ちかけてきた。もちろん涼介は断固として拒否した。
……もう終わりだ。明日の朝には、すべてを失ってしまうんだから。
やっと佐藤一家の件が片付き、美愛ちゃんと一緒に下の『スーパー伊乃国屋』で夕飯を買って帰宅した。
昨日の今日で、美愛ちゃんはとても疲れている様子で食欲もなかった。本来であればゆっくりと進めていくべきなのだろう。しかし今の俺に、そんな余裕は一切ない。
だからみんなに計画を話して味方につけ、ジョセフさん一家の許しも得て、しっかりと外堀を固めた。
考える隙を与えず、プロポーズに持ち込む。
……我ながら、やり方は褒められたものじゃない。
美愛ちゃんは俺にこんな黒い一面があることを知らないし、知らせる必要もない。彼女は一生、俺に甘やかされ続ければいいだけだ。
何があっても、俺は君を一生離さない。
ソファーに座っている美愛ちゃんの隣に腰を下ろした。
「まず、昨日のことを。本当に申し訳ないことをした。涼介と同様に、いくら謝罪しても済まされないとも承知している」
頭を下げている俺を、彼女が止めた。
プロポーズに持ち込む前に、まず昨日の出来事を片付けなければ。彼女の心にできてしまった冷たい氷のような負の感情を、温めて溶かし、流し出さなければならない。
すぐに涼介と圭介叔父さんが謝罪をする。彼女はジョセフさんと俺の間に座っているが、不安なのか左手でネックレスのチャームを触っていた。
「みんながいる。大丈夫だ。ゆっくり呼吸して」
微笑みかけ、安心させようとした。
その後、佐藤敏夫と佐藤麻茉が入ってきた。
隣の美愛ちゃんが少し震えている。彼女の左手に指を絡めて繋いだ。
「左手で俺と手を繋ごう。みんなで美愛ちゃんを守るから、ゆっくり呼吸しよう」
初めに佐藤敏夫が謝罪をしたが、真の張本人の佐藤麻茉は不貞腐れて横を向いている。せっかくジョセフさんがチャンスを与えてくれたのに。
……徹底的に潰す。
「娘の麻茉さんは、まったく反省していないようですね」
涼介も俺と同じ考えのようだ。
この時、美愛ちゃんは涼介の氷のように冷たい声を聞いて、ビクッと体を揺らした。そうか、彼女は知らないのだ。かつて涼介が『冷酷弁護士』と呼ばれていたことを。
「大丈夫だ」
俺は彼女の手をしっかりと握った。
ここからは涼介の腕の見せどころだ。さすが「冷酷弁護士」と呼ばれるだけのことはある。佐藤親子を冷酷にバッサバッサと切り捨てていく。
……やはり、頼りになる。
しかし佐藤麻茉に反省の色は全く見られず、その上佐藤敏夫が示談を持ちかけてきた。もちろん涼介は断固として拒否した。
……もう終わりだ。明日の朝には、すべてを失ってしまうんだから。
やっと佐藤一家の件が片付き、美愛ちゃんと一緒に下の『スーパー伊乃国屋』で夕飯を買って帰宅した。
昨日の今日で、美愛ちゃんはとても疲れている様子で食欲もなかった。本来であればゆっくりと進めていくべきなのだろう。しかし今の俺に、そんな余裕は一切ない。
だからみんなに計画を話して味方につけ、ジョセフさん一家の許しも得て、しっかりと外堀を固めた。
考える隙を与えず、プロポーズに持ち込む。
……我ながら、やり方は褒められたものじゃない。
美愛ちゃんは俺にこんな黒い一面があることを知らないし、知らせる必要もない。彼女は一生、俺に甘やかされ続ければいいだけだ。
何があっても、俺は君を一生離さない。
ソファーに座っている美愛ちゃんの隣に腰を下ろした。
「まず、昨日のことを。本当に申し訳ないことをした。涼介と同様に、いくら謝罪しても済まされないとも承知している」
頭を下げている俺を、彼女が止めた。
プロポーズに持ち込む前に、まず昨日の出来事を片付けなければ。彼女の心にできてしまった冷たい氷のような負の感情を、温めて溶かし、流し出さなければならない。