謎のイケメンニートが「オレに任せろ」とか言ってくるんですが、大丈夫でしょうか?
「お、おはよう」
まだ寝ぼけてるんだろうか。
とろんと眦を緩めた表情のまま、「みどり……」ってぐりぐりあたしの肩口へ頭をこすりつけてくる。
朝は弱いのかな。
なんか、ワンコみたいでカワイイ。
頭をよしよしって撫でて、その柔らかな髪へ指を絡めてみた。
こんなこと、今までできなかったなぁ。
「嬉しい」
「……え?」
「キョウはいつも夜中に帰っちゃったから、こうやって一緒に朝を迎えられるのが嬉しくて」
「寂しかった?」
肘をついて上半身を起こした彼に、悪戯っぽく覗き込まれた。
「えーと……そりゃ、まぁ」
嘘をついても仕方ないので素直に頷けば、その顔が嬉しそうに綻ぶ。
「朝まで待って、こういう状態になるのが怖かったんだよ」
言いながら、逞しい足があたしの足に絡んでくる。
押し付けられた固いそれに、意図を理解した頬が熱を帯びた。
「な、んで……昨夜、散々……」
「自分でも驚いてる。こんなに性欲強くなかったはずなのに。翠だけは、特別みたいで」
「そ、ソウデスカ(嬉しい)。あの、でももう今日は……」
さすがに腰が、と言いかけたのだけど、しゅんと寂しそうなワンコみたいな目で見つめてこられたら、どんな願いも叶えてあげたくなってしまう。
「仕事が忙しくなったら、すれ違う時間も増えるだろ? オレ、海外出張もあるらしいし、こんなにゆっくり一緒にいられる時間はなかなか取れないかも……」