せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
「良かった。すぐに見つかって……」
「オルテッド、何があったんだ?」
「それが、ウォーラン兄上がさ。モルダン男爵家に向かっちまって」
「何っ……?」
オルテッド殿下からの報告に、イルドラ殿下は顔を歪めていた。
それは当然のことだ。モルダン男爵家を調べる手続きは、まだできていないのだから。
「何をやっているんだ。あいつは……」
「多分、メルーナ嬢のことが心配だったんじゃないか? 一秒でも早く助けようって」
「真面目な癖に変な所で大胆だな。だが、ウォーランらしいといえばウォーランらしい。気付かなかったが俺が馬鹿だ」
イルドラ殿下は、頭を抱えていた。
その気持ちはよくわかる。私だって、ウォーラン殿下がそういう人だということは知っていた。兄である彼からしてみれば、とても悔しいことだろう。
しかし今は、後悔している場合ではない。私達も、対処しなければならないだろう。
「オルテッド、何があったんだ?」
「それが、ウォーラン兄上がさ。モルダン男爵家に向かっちまって」
「何っ……?」
オルテッド殿下からの報告に、イルドラ殿下は顔を歪めていた。
それは当然のことだ。モルダン男爵家を調べる手続きは、まだできていないのだから。
「何をやっているんだ。あいつは……」
「多分、メルーナ嬢のことが心配だったんじゃないか? 一秒でも早く助けようって」
「真面目な癖に変な所で大胆だな。だが、ウォーランらしいといえばウォーランらしい。気付かなかったが俺が馬鹿だ」
イルドラ殿下は、頭を抱えていた。
その気持ちはよくわかる。私だって、ウォーラン殿下がそういう人だということは知っていた。兄である彼からしてみれば、とても悔しいことだろう。
しかし今は、後悔している場合ではない。私達も、対処しなければならないだろう。