せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
「ウォーラン殿下は、馬車にも乗らずに行ったんですよね?」
「ああ、といっても、奴は馬のことを気遣えない程馬鹿ではない。休息は取っているだろうさ」
「でも、先に出た以上、同じ条件では追いつけはしませんよね?」
「そうだな。どこかで留まっていることを願うしかない」
私達に先駆けて、使用人が馬に乗ってウォーラン殿下を追ってくれている。
しかしウォーラン殿下は馬車を手配したりもせずに、馬に自ら乗って駆け出したそうだ。条件が同じ以上、普通に行ったら追いつくことはない。
「問題が起こっていることを願うのはいいことではないのですけれどね……」
「まあ、仕方ないことさ」
結局私達にできることがあるという訳ではない。
とにかく私達は、モルダン男爵家に向かうのだ。既に決着がついていようといまいとも。
「ああ、といっても、奴は馬のことを気遣えない程馬鹿ではない。休息は取っているだろうさ」
「でも、先に出た以上、同じ条件では追いつけはしませんよね?」
「そうだな。どこかで留まっていることを願うしかない」
私達に先駆けて、使用人が馬に乗ってウォーラン殿下を追ってくれている。
しかしウォーラン殿下は馬車を手配したりもせずに、馬に自ら乗って駆け出したそうだ。条件が同じ以上、普通に行ったら追いつくことはない。
「問題が起こっていることを願うのはいいことではないのですけれどね……」
「まあ、仕方ないことさ」
結局私達にできることがあるという訳ではない。
とにかく私達は、モルダン男爵家に向かうのだ。既に決着がついていようといまいとも。