せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
「……別に今更躊躇う必要もないからな。こうなったらモルダン男爵家を丸洗いするとしようか。ただ、もう少し待ってくれ。俺達と一緒に来ている騎士達がこちらに来る」
「……わかりました」
イルドラ殿下の言葉に、ウォーラン殿下は唇を噛みしめていた。
はやる気持ちは、まだあるようだ。とはいえ、騎士達が着いてからの方が良いという判断はできているので、左程問題がある訳でもない。
「メルーナ嬢が、無事ならいいのですが……」
「ああ、それは俺だって願っていることだ」
「……」
二人は、神妙な面持ちで会話を交わしていた。
実際の所、メルーナ嬢が無事かどうかは微妙な所だ。サジェードが冷酷な男であるならば、既に手にかけていてもおかしくはない。
ただ、希望を失うべきではないだろう。人一人の命を奪うというのは、大変なことだ。サジェードが冷静であるならば、まだ何もしていない可能性も充分あるだろう。
「……わかりました」
イルドラ殿下の言葉に、ウォーラン殿下は唇を噛みしめていた。
はやる気持ちは、まだあるようだ。とはいえ、騎士達が着いてからの方が良いという判断はできているので、左程問題がある訳でもない。
「メルーナ嬢が、無事ならいいのですが……」
「ああ、それは俺だって願っていることだ」
「……」
二人は、神妙な面持ちで会話を交わしていた。
実際の所、メルーナ嬢が無事かどうかは微妙な所だ。サジェードが冷酷な男であるならば、既に手にかけていてもおかしくはない。
ただ、希望を失うべきではないだろう。人一人の命を奪うというのは、大変なことだ。サジェードが冷静であるならば、まだ何もしていない可能性も充分あるだろう。