せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
サジェードの元にこれ以上いても成果は得られなさそうだったので、私とイルドラ殿下は屋敷の中を見て回っていた。
ここにメルーナ嬢がいるかどうかは、まだわからない。騎士達曰く、屋敷の部屋は全て見て回ったが、見つからなかったそうだ。
もしかしたら、仮にサジェードが首謀者だとしても、彼女はここにはいないのかもしれない。屋敷に隠すのを危険だと思って、どこか別の場所に連れて行っている可能性はある。
「あれ? ウォーラン殿下?」
「うん? あいつは何をしているんだ?」
そこで私とイルドラ殿下は、ウォーラン殿下を見つけた。
彼は、屋敷の壁に体を引っ付けている。その様は、少々滑稽だ。
しかし、それが何の意味もないことという訳ではないだろう。ウォーラン殿下のことだ。きっと、何か気になることでもあったのだろう。
「ウォーラン」
「兄上、それにリルティア嬢……」
「ウォーラン殿下、何をされているのですか?」
「この壁の中から、音が聞こえるような気がするのです」
「音?」
ここにメルーナ嬢がいるかどうかは、まだわからない。騎士達曰く、屋敷の部屋は全て見て回ったが、見つからなかったそうだ。
もしかしたら、仮にサジェードが首謀者だとしても、彼女はここにはいないのかもしれない。屋敷に隠すのを危険だと思って、どこか別の場所に連れて行っている可能性はある。
「あれ? ウォーラン殿下?」
「うん? あいつは何をしているんだ?」
そこで私とイルドラ殿下は、ウォーラン殿下を見つけた。
彼は、屋敷の壁に体を引っ付けている。その様は、少々滑稽だ。
しかし、それが何の意味もないことという訳ではないだろう。ウォーラン殿下のことだ。きっと、何か気になることでもあったのだろう。
「ウォーラン」
「兄上、それにリルティア嬢……」
「ウォーラン殿下、何をされているのですか?」
「この壁の中から、音が聞こえるような気がするのです」
「音?」