せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
ウォーラン殿下の言葉に、私とイルドラ殿下は顔を見合わせた。
それから私達も、壁に耳をつけてみる。すると確かに、音が聞こえてきた。何かと何かが、ぶつかるような音がする。
「まさか、この壁の中に部屋が?」
「ええ、その可能性もあると思うのです……誰か、いますか?」
ウォーラン殿下は、壁を叩いて呼びかけた。
しかし、返答は特に返ってこない。仮に中に部屋があるとしても、誰もいないということだろうか。
「今からこの壁を壊します」
「え?」
「お、おい……」
「誰かいるなら、できるだけこちら側の壁から離れてください!」
ウォーラン殿下は、困惑する私とイルドラ殿下のことを気にせず、壁を殴り始めた。
壁を壊すという手段がそもそも乱暴であるし、殴った程度で壁を壊せるとも思えない。
そう思っていたのだが、私は辺りから軋むような音が聞こえてくることに気付いた。どうやらここの壁は、全体的に薄くなっているようだ。
それから私達も、壁に耳をつけてみる。すると確かに、音が聞こえてきた。何かと何かが、ぶつかるような音がする。
「まさか、この壁の中に部屋が?」
「ええ、その可能性もあると思うのです……誰か、いますか?」
ウォーラン殿下は、壁を叩いて呼びかけた。
しかし、返答は特に返ってこない。仮に中に部屋があるとしても、誰もいないということだろうか。
「今からこの壁を壊します」
「え?」
「お、おい……」
「誰かいるなら、できるだけこちら側の壁から離れてください!」
ウォーラン殿下は、困惑する私とイルドラ殿下のことを気にせず、壁を殴り始めた。
壁を壊すという手段がそもそも乱暴であるし、殴った程度で壁を壊せるとも思えない。
そう思っていたのだが、私は辺りから軋むような音が聞こえてくることに気付いた。どうやらここの壁は、全体的に薄くなっているようだ。