せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
その形相からは、必死さが伝わってくる。少しでも罪を軽くしようとしているということだろうか。
「メルーナ嬢を拘束したのは、それが原因じゃないのか?」
「それはそうだが、僕は本当に関わってなんかいなかったんだよ。父上のやったことを知ってはいたが……」
「ほう?」
サジェードは、少し声を小さくしていた。
それは自分の罪を、包み隠さず話そうとしているからのように思える。
「アヴェルド殿下とは、関わったことなんてない。ただ、僕は父上の仕事を手伝っていた。だから父上から聞いていたんだ。アヴェルド殿下とのことを。僕はそれに目を瞑っていた。それを告発した所で、僕に利益なんてないからだ」
「……隠蔽に加担していたのか?」
「……確かに、それを隠すために動いたことがなかったとは言えないかもしれない。だけど、僕は見て見ぬ振りをしていただけだ」
「メルーナ嬢を拘束したのは、それが原因じゃないのか?」
「それはそうだが、僕は本当に関わってなんかいなかったんだよ。父上のやったことを知ってはいたが……」
「ほう?」
サジェードは、少し声を小さくしていた。
それは自分の罪を、包み隠さず話そうとしているからのように思える。
「アヴェルド殿下とは、関わったことなんてない。ただ、僕は父上の仕事を手伝っていた。だから父上から聞いていたんだ。アヴェルド殿下とのことを。僕はそれに目を瞑っていた。それを告発した所で、僕に利益なんてないからだ」
「……隠蔽に加担していたのか?」
「……確かに、それを隠すために動いたことがなかったとは言えないかもしれない。だけど、僕は見て見ぬ振りをしていただけだ」