せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
事実として、メルーナ嬢は罰などを受けてはいない。それは証言者としてこちら側に立ったことや、男爵家の令嬢という、当主に従わざるを得ない立場を考慮してのことだ。
サジェードだって、それと同じ立場になることはできたはずである。
しかし彼はそれをしなかった。彼は臆病だったのだ。自分がしていたことを受け入れずに、逃げ続けていた。
メルーナ嬢が訪ねて来た時も、監禁などという方法を取ったのも、彼の愚かな点だ。
彼女の話をきちんと聞かなかったことはもちろん、考え方も間違っている。
その時点でも、自らの罪を認めて釈明することはできたはずだ。それでも充分、情状酌量の余地はあった。彼は選択を、ことごとく誤っているといえる。
「悪いのはあの女の方だ!」
その失敗の責任を、メルーナ嬢に押し付けるなんてもっての他だ。
彼女は何も知らずにここに来た。ただ事件の被害者達を悼んでいただけだ。
サジェードだって、それと同じ立場になることはできたはずである。
しかし彼はそれをしなかった。彼は臆病だったのだ。自分がしていたことを受け入れずに、逃げ続けていた。
メルーナ嬢が訪ねて来た時も、監禁などという方法を取ったのも、彼の愚かな点だ。
彼女の話をきちんと聞かなかったことはもちろん、考え方も間違っている。
その時点でも、自らの罪を認めて釈明することはできたはずだ。それでも充分、情状酌量の余地はあった。彼は選択を、ことごとく誤っているといえる。
「悪いのはあの女の方だ!」
その失敗の責任を、メルーナ嬢に押し付けるなんてもっての他だ。
彼女は何も知らずにここに来た。ただ事件の被害者達を悼んでいただけだ。