せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
私達に事情を話してくれた時には、ここまで抱え込んではいなかったはずだ。恐らく、事件が終わってから段々と積もっていったものなのだろう。
「……あなたは被害者ですよ」
メルーナ嬢の言葉に、私達は少しの間沈黙していた。
その沈黙を破ったのは、ウォーラン殿下だ。彼は、悲痛な面持ちで言葉を発している。彼も彼で、色々と思う所があるのだろう。それを私は、よく知っている。
「メルーナ嬢、僕はあなたとアヴェルド兄上のことを知っていました」
「それは……」
「知ったのは随分と前の話です。あなたとアヴェルド兄上を見かけて事情を聞きました。その時は単純に付き合っているなどと言われましたが……」
ウォーラン殿下は、過去のことを語り始めた。
「……あなたは被害者ですよ」
メルーナ嬢の言葉に、私達は少しの間沈黙していた。
その沈黙を破ったのは、ウォーラン殿下だ。彼は、悲痛な面持ちで言葉を発している。彼も彼で、色々と思う所があるのだろう。それを私は、よく知っている。
「メルーナ嬢、僕はあなたとアヴェルド兄上のことを知っていました」
「それは……」
「知ったのは随分と前の話です。あなたとアヴェルド兄上を見かけて事情を聞きました。その時は単純に付き合っているなどと言われましたが……」
ウォーラン殿下は、過去のことを語り始めた。