せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
そういえば、お兄様はそれなりに寂しがり屋である。そんなことは、すっかりと忘れていた。とはいえ、今回はどうにもいつもより変な気がする。
「ラフェシアの所には、よく行っていたみたいだね。彼女から連絡があったよ」
「え? ああ、そういえばそうですね。ラフェシア様とは、何度も会っています……というか、この屋敷から出発した理由は、そもそもラフェシア様が開くお茶会に参加するためだった訳で」
私がエリトン侯爵家の屋敷を経ったのは、メルーナ嬢から話を聞くためだった。
それから暗殺の事件があって、それの首謀者を裁き、次期国王を見定めて、メルーナ嬢の失踪があって。私はやっと家に帰って来たのである。
思えば、長い旅だった。そう考えると、体に疲れがのしかかってきた。あちこちと行った訳だし私もかなり疲れているのかもしれない。
「ラフェシアの所には、よく行っていたみたいだね。彼女から連絡があったよ」
「え? ああ、そういえばそうですね。ラフェシア様とは、何度も会っています……というか、この屋敷から出発した理由は、そもそもラフェシア様が開くお茶会に参加するためだった訳で」
私がエリトン侯爵家の屋敷を経ったのは、メルーナ嬢から話を聞くためだった。
それから暗殺の事件があって、それの首謀者を裁き、次期国王を見定めて、メルーナ嬢の失踪があって。私はやっと家に帰って来たのである。
思えば、長い旅だった。そう考えると、体に疲れがのしかかってきた。あちこちと行った訳だし私もかなり疲れているのかもしれない。