せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
「なるほど、そんなことになっていたとは思ってもいなかったわ」
私が帰って来てから少しして、エリトン侯爵家の屋敷にやって来たラフェシア様は苦笑いを浮かべていた。
それは私からお兄様の様子がおかしかった理由を、私から聞いたからだ。寂しかった。そんな理由を聞かされたら、それはもうそうやって笑うしかないだろう。
「遠慮なんてせずに、ディートル侯爵家の屋敷に来ても良かったのに……それとも、嫁の実家は緊張するということかしら?」
「ああ、言われみれば、それもあったのかもしれませんね」
「まあ、どちらにしても寂しいならそう言ってくれれば良かったのに」
「お兄様もラフェシア様の前では、格好つけたいということでしょうね」
今日のお兄様は、なんというか微妙な態度だった。
私が帰って来てから少しして、エリトン侯爵家の屋敷にやって来たラフェシア様は苦笑いを浮かべていた。
それは私からお兄様の様子がおかしかった理由を、私から聞いたからだ。寂しかった。そんな理由を聞かされたら、それはもうそうやって笑うしかないだろう。
「遠慮なんてせずに、ディートル侯爵家の屋敷に来ても良かったのに……それとも、嫁の実家は緊張するということかしら?」
「ああ、言われみれば、それもあったのかもしれませんね」
「まあ、どちらにしても寂しいならそう言ってくれれば良かったのに」
「お兄様もラフェシア様の前では、格好つけたいということでしょうね」
今日のお兄様は、なんというか微妙な態度だった。