せっかくの婚約ですが、王太子様には想い人がいらっしゃるそうなので身を引きます。
「ああ、そのことなら問題はないとも。色々とあった事件が片付いたこともあって、父上が少しの間休憩することを許してくれたんだ。まあ、その後は次期国王として扱かれる予定だが」
「それは大変そうですね……」
イルドラ殿下は、アヴェルド殿下の一件からずっと動いてくれていた。
そんな彼は、きっと大いに疲れていることだろう。その中でエリトン侯爵家を訪ねて来るなんて、大変だったに違いない。
そんな彼を、少しくらいは癒してあげたい。私の中には、そんな考えが過っていた。
「イルドラ殿下、少し歩きませんか?」
「歩く?」
「ええ、実の所、一緒に行ってみたい所があるんです。近くて危険はない場所ですから、ご心配なく」
「まあ、護衛はいるから大丈夫ではあるだろうが」
私の言葉に、イルドラ殿下は少し難色を示しているようだった。
「それは大変そうですね……」
イルドラ殿下は、アヴェルド殿下の一件からずっと動いてくれていた。
そんな彼は、きっと大いに疲れていることだろう。その中でエリトン侯爵家を訪ねて来るなんて、大変だったに違いない。
そんな彼を、少しくらいは癒してあげたい。私の中には、そんな考えが過っていた。
「イルドラ殿下、少し歩きませんか?」
「歩く?」
「ええ、実の所、一緒に行ってみたい所があるんです。近くて危険はない場所ですから、ご心配なく」
「まあ、護衛はいるから大丈夫ではあるだろうが」
私の言葉に、イルドラ殿下は少し難色を示しているようだった。