あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

エリックさんとの引き継ぎで大阪や東京の取引先への挨拶。
もちろん、【澄川食材】にも挨拶しに行った。

受付はオレが働いていた頃とは顔ぶれが代わっていた。
社長室へ通され、久しぶりに叔父さんと石田さんにも会う。
エリックさんにもオレの親戚だと伝えてあるので、和やかに引き継ぎできた。
帰り際、「叔父さん、爺ちゃんは？」
「父さんはもう、あまり会社には出勤してないんだ」

「具合でも悪いの？」

「いや、もう俺と翔くんに任せてくれてるんだ」

「そっか。アメリカへ行く前に凛と尚を連れて挨拶に伺います。」

「ああ、待ってるよ。その時はゆっくり話しをしような」

「はい。では失礼致します」と【澄川食材】をあとにした。