ギャップ男子超短編×3




「ただいま」




家の玄関の扉を開けて、俺はただいまと挨拶した。



すると俺の妻がエプロンをつけた状態て迎えてくれて、誰よりも好きな笑顔で柔らかく笑った。



「おかえりなさい」



「……今日も我慢できなさそう」



「え、ちょっとっ……」



妻の困惑する声が耳に入ったけど、仕事帰りで疲れている俺にとって癒しでしかなくて、我慢出来るはずがなかった。



自分の息子が見ていないのを確認した後、俺は妻をゆっくりと、そして強く抱きしめた。
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