ギャップ男子超短編×3
ぎゅーっと長く抱きしめていたら、妻に背中をドンドンと叩かれてしまった。



その顔は学生時代の女の子、って感じに赤くなっていて、無意識だったけど抱きしめる力を強めてしまう。



「ちょ、ちょっと。苦しい!」



「あ、ごめん」



抱きしめる力を緩めて、またその温もりを感じる。



「ほんとにしょうがない旦那さんだよね、貴方は」



仕方がないだろ。



だってお前の笑顔が輝きすぎて、抱きしめたい衝動に駆られてしまうんだから。



一度体を離したけど、去っていく背中に手を伸ばしてまた後ろから抱きしめてしまう。
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