可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜
KAZUSHI…!?

今KAZUSHIが目の前にいる…


なんで!?


「いやぁ~、こないだ君たちの学校の学祭に呼んでもらったんだけどね!ファッションショー、すごく楽しかったよ!」

「は、はぁ…」

大きな口を開けてHAHAHAと笑って、ついでに声も大きくて…
この人こんな人だったんだ。

イメージと全然違うって言うか、もっとクールな人なのかと思ってた一流ファッションデザイナーだって言ってたから。

「素晴らしかったね!若者にしかない魂も感じたよ、良い服がいっぱい見られた」

そんな風に思うんだ、あのファッションショーを見て…イメージと違うけど、違っていい人かも。

ちゃんと見てるんだ、がんばってる人たちのこと。

「でも僕のが良い服作るけどね!HAHAHA!!」

「……。」

まぁだいぶ陽気ではあるけど、めちゃくちゃ陽気なおじさんだけど。

これがあのパリコレで活躍する世界のKAZUSHI…!

「学祭ファッションショーのいいところはモデルも学生ということだ」

あれだけ笑っていたのに急にキリッと目に力を入れたから、なぜかドキッと背筋が伸びた。

「モデルもまだまだ発展途上…自分の見せ方だって見付けられていないモデルもいる」

右の口角を上げフッと不敵に笑う、さっきまでの陽気な笑い方は何だったんだろうってぐらい不気味で。

「それが未熟なデザイナーと合わさっていかに最高の化学反応を起こすか…それがあの学祭ファッションショーの醍醐味だと思わないか?オグラナノ」
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