あなたと運命の番になる
「あれ!もしかして、前会った山城さんのひっつき虫?」

蘭と陽菜は食事中に嫌な声をかけられて、そちらを向く。
前にいた3人組のうちの女1人と見たことはないが、小綺麗に着飾った女3人いた。

「前話したでしょ!だっさい服着た女が山城さんと2人で食事してたって。」

1人が3人に話す。

「えっもしかしてこの人だったの。山城さんにしてはセンスなさすぎよね。ちゃんとメイクとかしてる?素顔で戦えるなんてまさか思ってる感じ?」

4人の冷たい言葉や視線に蘭は下を向くことしか出来ない。

「あなた達誰なんですか!!失礼すぎるんですけど!!」

陽菜は4人を睨みつける。

「友達の方は少しマシかなって思ったけど、こんなんといるようじゃあなたもセンスなしね。」

「いい加減にして下さい!センスなしなんかじゃありません。あなた達の派手なメイクの方がよっぽどセンスなしです。」

陽菜ははっきり言いつける。

「あれから、すこーしだけあなたのこと調べたんだけど、あなたΩなんだってね。もしかして性にまみれて山城さんを脅した??‪山城さんは凄い方だけどΩのくっさい匂いにあてられたら、さすがにねぇ。かわいそうな山城さん。あなたそれで弱み握って食事にこぎつけたんでしょ。」

「えっΩなの。性欲まみれじゃん。きもーい。」

4人はケラケラと笑う。

「蘭はそんな人間じゃありません。あなた達のその腐った性格直した方がいいですよ。」

陽菜はそう言って、立ち上がり、蘭の腕を握って、店から出ようとする。

「逃げるんだ。全部嫌なことは友達に言わせて。ちいさい女ね。」

「別に逃げてなんかいません。くっさい香水の匂いから避けるだけです。」

陽菜はそう言って、急いで会計を済ませて店を出た。
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