あなたと運命の番になる
陽菜はずんずんと歩く。
そして、モール内の端のベンチに座る。

「陽菜、ごめんね。嫌な思いさせちゃったよね。
それに美味しかったのに、残すことになっちゃって…。」

蘭は謝る。

「ご飯なんて全然いいよ!!それより何あいつら!あったまきたんだけど。なんなのあの言い方!!」

陽菜は怒る。

「仕方ないよね。山城さんとはやっぱりあってないもん。言われたって。」

「そんな事ないよ!!蘭じゃなくて、山城さんが蘭にアピールしてきてるじゃん。なのに蘭からいいよったみたいに言ってさ!蘭よりお前らの方がよっぽど変な香水の匂いさせて、性欲に溢れてるわ!!!蘭は純粋でこんなにかわいいのに!全然分かってないわ!」

陽菜の怒りは治まらない。

「陽菜、助けてくれてありがとうね。いつもごめんね。」

「そんなの全然いいって!!
それでさ…このことも山城さんに言わないの?」

「言わないよ。色々助けてもらってきたし、それに、最近忙しそうにしてるし。」

「蘭!!言わなきゃだめだよ。嫌なこと言われたことも出所してきたことも。私が山城さんの立場だったら知らない方が悲しいよ。それに山城さんは蘭が相談したことを面倒くさそうにする人じゃないでしょ?しっかり考えてくれる人なんじゃない?
もし適当にあしらうようなら、蘭から連絡きって振ってやんな。私もそうなったら一言言ってやる!!!」

「そうだよね。言わないとだよね…。」

「山城さん、今日は忙しいの?」

「今日は朝から仕事だって言ってたけど…。」

「じゃあ夜、連絡してみなよ!日にちがたつとどんどん言えなくなっちゃうよ。」

「うん!そうする。」
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