あなたと運命の番になる
和真がゆっくりと入ってきた。

瞳に挨拶をして、蘭の目の前にいく。

「蘭ちゃん、会いたかったよ。」

和真はそう言って微笑んだ。

あんなにも会いたくて会いたくて仕方がなかった和真が今、目の前にいる。そしてこんな私を見ても会いたかったと言ってくれた。

蘭は不安だった気持ちが少し和らぐ。
和真は屈んで目線を合わせる。

「蘭ちゃんに会いたくて、心配でどうしようもなかった。しんどい時そばにいられないのは辛い。俺と会おうと思ってくれてありがとう。」

和真が本当に心配してくれていたのを感じる。
蘭は嬉しいのと恥ずかしいので胸がいっぱいになる。

「・・来てくれてありがとうございます。」

蘭は頬を赤くしながら言う。

和真はそっと蘭の手を握った。

2人の様子を見て、拓也と瞳は少し安心するととももに、部屋から出ていった。
< 135 / 173 >

この作品をシェア

pagetop