あなたと運命の番になる
蘭は和真に手を握られて、体がゾクゾクとするのを感じる。

治まっていたヒートが再燃してきている感じだ。


「山城さんすみません。」

蘭はとっさに和真の手を離そうとするが、和真は離さない。

「蘭ちゃんが怖いと思うことは絶対しないし、少しでも怖いと思ったら、必ず言って。」

和真は強い目線で蘭をみつめる。

「・・・はい。」
蘭は返事はしたものの、恥ずかしくなり、目線をそらす。

怖がってる様子ではないことを確認する。

「大丈夫だから。優しくするからね。」

和真はそう言って頬に口付けをして、抱きしめる。

蘭は体中から和真を感じ、火照ってくる体を感じる。
「山城さん、私ヒートで体おかしくて・・。」

疼くからだが恥ずかしく、蘭は言う。
男性との接触は本来苦手だが、和真だけは怖さより触れ合いたい気持ちが勝つ。

「全然おかしくなんてないよ。かわいい。」

和真はそう言って、抱きしめたまま、あらゆるところに口付けをした。

それからも散々と甘やかされて、裸になった蘭は火照りが治まると同時に深い眠りについた。

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