あなたと運命の番になる
ドアをガチャっ開けて、和真と拓也が入ってくる。
「蘭ちゃん体調どう?」
拓也がたずねる。
「ヒートも治まって、ご飯も今日はほとんど食べられました。」
「それならよかった。でも無理はせずね。今回は強いお薬を使って、体力も落ちちゃってるから。」
「分かりました。」
拓也は蘭の聴診をし、熱もないことを確認した。
「じゃあ何かあれば呼んでください。」
拓也が出ていくと、部屋に2人きりになる。
蘭はこの前の出来事を思い出し、恥ずかしくて、どうしたらよいか分からず、うつむいてしまう。
「蘭ちゃんがヒート治まってって聞いて安心した。」
和真が言う。
和真の優しい声色に蘭は少しほっとする。
「ありがとうございます。あの・・・お忙しいのに、来ていただいて、お薬も飲んでもらったと聞きました。体大丈夫ですか?」
「元気だよ!よく寝たし、瞳さんの作ったご飯美味しくて、久しぶりにちゃんと3食食べて、むしろいつもより調子いいくらい笑」
和真はニカッと笑う。
「あの・・・お恥ずかしいところ見せてしまって、すみませんというか、でもありがとうございますなんですけど・・・」
蘭は恥ずかしくて目を合わせられずもじもじしてしまう。そんな様子の蘭を見て、和真はかわいくてしかたがない。
「かわいかっただけだよ!ただ俺も色々耐えるの大変だったけど!前より顔色良くて安心した。」
和真は優しい目で蘭を見つめる。
そして真剣な眼差しに変わる。
「俺は蘭ちゃんが好きだ。彼女になってほしい。」
「えっ。」
蘭は思いかげない発言に驚く。
「蘭ちゃんと出逢ってから、ずっと好きだった。離れている時も忘れた日など1日もない。今回のヒート中、蘭ちゃんが苦しんでるとわかっていても、何もしてあげられない時が辛かった。これからはいろんなことから守らせてほしい。そばにいさせてほしい。」
和真の言葉を聞いて、蘭は頬が赤くなる。嬉しいが、どちらかと言えば、心配の方が大きい。
「あの・・・私なんかでいいんでしょうか。和真さんにはもっと綺麗で優秀でヒートもないような方との方がお似合いなんじゃな・」
「そんなことはない。」
和真はキッパリと言う。
「こんなにそばにいて欲しいと思うのは蘭ちゃんだけだ。」
和真の言葉に胸が熱くなるが、やはり不安はある。
「私たちはその・・・つがいなんですよね。ヒートを治めてもらったのにこんな事言うのは変だと思うんですけど・・。だけど、まだ勇気がなくて・・。」
男性との接触は本来苦手だ。ただ、ヒート中だったから、接触に対する恐怖心は薄かった。もちろん和真だったからだし、和真が優しかったからヒートが治まったことは分かっている。だけど、すぐに番になれますと言えるほど、蘭の心の傷は浅くない。
「今すぐなろうなんて思ってない。
ただ俺は蘭ちゃんとなりたいとは思ってるよ。前も言ったけど、同意なしになることは絶対にない。俺にいろんなことから守らせてほしい。その権利がほしい。」
蘭が番という言葉を怖がったこともあり、そのワードは避けて話す。蘭は我慢強く、あまり人を頼らない。だから恋人になればいろんなことから守ってあげられると和真は思う。そして、この前の蘭を見て、他の男になんて指1本触らせたくないと思った。こんなかわいい姿を他の男に見せると考えるだけで耐えられない。
蘭は不安もあるが、和真を好きな気持ちを抑えられるはずなどなかった。
「よろしくお願いします。」
蘭は節目がちに言う。
「ありがとう。これからよろしくね。」
和真はそう言って、蘭の手に自分の手を合わせ、微笑んだ。
「蘭ちゃん体調どう?」
拓也がたずねる。
「ヒートも治まって、ご飯も今日はほとんど食べられました。」
「それならよかった。でも無理はせずね。今回は強いお薬を使って、体力も落ちちゃってるから。」
「分かりました。」
拓也は蘭の聴診をし、熱もないことを確認した。
「じゃあ何かあれば呼んでください。」
拓也が出ていくと、部屋に2人きりになる。
蘭はこの前の出来事を思い出し、恥ずかしくて、どうしたらよいか分からず、うつむいてしまう。
「蘭ちゃんがヒート治まってって聞いて安心した。」
和真が言う。
和真の優しい声色に蘭は少しほっとする。
「ありがとうございます。あの・・・お忙しいのに、来ていただいて、お薬も飲んでもらったと聞きました。体大丈夫ですか?」
「元気だよ!よく寝たし、瞳さんの作ったご飯美味しくて、久しぶりにちゃんと3食食べて、むしろいつもより調子いいくらい笑」
和真はニカッと笑う。
「あの・・・お恥ずかしいところ見せてしまって、すみませんというか、でもありがとうございますなんですけど・・・」
蘭は恥ずかしくて目を合わせられずもじもじしてしまう。そんな様子の蘭を見て、和真はかわいくてしかたがない。
「かわいかっただけだよ!ただ俺も色々耐えるの大変だったけど!前より顔色良くて安心した。」
和真は優しい目で蘭を見つめる。
そして真剣な眼差しに変わる。
「俺は蘭ちゃんが好きだ。彼女になってほしい。」
「えっ。」
蘭は思いかげない発言に驚く。
「蘭ちゃんと出逢ってから、ずっと好きだった。離れている時も忘れた日など1日もない。今回のヒート中、蘭ちゃんが苦しんでるとわかっていても、何もしてあげられない時が辛かった。これからはいろんなことから守らせてほしい。そばにいさせてほしい。」
和真の言葉を聞いて、蘭は頬が赤くなる。嬉しいが、どちらかと言えば、心配の方が大きい。
「あの・・・私なんかでいいんでしょうか。和真さんにはもっと綺麗で優秀でヒートもないような方との方がお似合いなんじゃな・」
「そんなことはない。」
和真はキッパリと言う。
「こんなにそばにいて欲しいと思うのは蘭ちゃんだけだ。」
和真の言葉に胸が熱くなるが、やはり不安はある。
「私たちはその・・・つがいなんですよね。ヒートを治めてもらったのにこんな事言うのは変だと思うんですけど・・。だけど、まだ勇気がなくて・・。」
男性との接触は本来苦手だ。ただ、ヒート中だったから、接触に対する恐怖心は薄かった。もちろん和真だったからだし、和真が優しかったからヒートが治まったことは分かっている。だけど、すぐに番になれますと言えるほど、蘭の心の傷は浅くない。
「今すぐなろうなんて思ってない。
ただ俺は蘭ちゃんとなりたいとは思ってるよ。前も言ったけど、同意なしになることは絶対にない。俺にいろんなことから守らせてほしい。その権利がほしい。」
蘭が番という言葉を怖がったこともあり、そのワードは避けて話す。蘭は我慢強く、あまり人を頼らない。だから恋人になればいろんなことから守ってあげられると和真は思う。そして、この前の蘭を見て、他の男になんて指1本触らせたくないと思った。こんなかわいい姿を他の男に見せると考えるだけで耐えられない。
蘭は不安もあるが、和真を好きな気持ちを抑えられるはずなどなかった。
「よろしくお願いします。」
蘭は節目がちに言う。
「ありがとう。これからよろしくね。」
和真はそう言って、蘭の手に自分の手を合わせ、微笑んだ。