あなたと運命の番になる
和真は仕事が忙しく、出張で飛び回ったり、夜中まで仕事をしていることが多い。だけど、毎日メッセージをくれる。

21時半頃、和真から電話がかかってきた。

「蘭、元気??危ないことはなかった?」

連絡は毎日とっているが、電話は久しぶりだ。

「はい、元気にしてます。穏やかに過ごせています。」

「そっか!ならよかった!」

「和真さんはお仕事大変だと思いますけど、元気に過ごされていますか?」

「うん!元気だけど仕事は忙しいな。あと蘭不足だわ。蘭に会えなさすぎて、エネルギーが足りない。」

和真とは職場復帰前に会って以来、会えていない。

和真の甘い言葉に蘭は胸がキュッとなるとともに、和真に会いたくなる。

「あの、えっと・・・私も会いたいです。
あっそうだ和真さんはちゃんとお食事とられてますか?」

蘭は恥ずかしながら気持ちを伝える。そして、和真の栄養状態を心配する。

「なかなか会えなくて、ごめんな。食事はまあ適当に食べてるよ!明後日の土曜日なら時間作れそうなんだ。よければ、うちに来ない??」

和真の家に誘われたのははじめてだ。嬉しいのと恥ずかしいのが絡み合った気持ちになる。

「・・・おじゃましてもいいんですか?」

「もちろん!迎えに行く。ご飯は出前とかでいい?」

「えっあっはい。
あのでももし良かったら、なにか作りましょうか?和真さんハンバーグとカレーお好きだって言ってはりましたよね?」

蘭は出前の方が美味しいかなとは思うが、いつも和真に助けてもらってばかりでなので、自分もなにかを返したいと思う。料理は少しばかり自信がある。

「えっいいの!!!」
和真の声が高くなったのがわかる。

「はい、大層な物は作れませんが、、、、」

「蘭が作ってくれるならなんでも嬉しい!
やっぱりハンバーグ食べたいな!
じゃあ蘭を迎えに行った後、そのまま、スーパーに行こうか。」

「分かりました。お願いします!」

「めちゃくちゃ楽しみになったわ。」

「私もです。」

2人はその後も話をして、眠りについた。
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