あなたと運命の番になる
土曜日の15時頃、和真が迎えに来た。午前中は外せない仕事が出来てしまい午後からとなった。

インターフォンが鳴るとともに蘭の母が出てきた。

｢こんにちは！和真くんやっぱりイケメンねー。｣

母はそう言って笑顔で出てくる。

和真もにこやかに挨拶する。

｢和真さん、来ていただいてありがとうございます。｣

和真にもらったロングスカートをなびかせ、ライトブルーのカーディガンを着ている。少し高めの位置でポニーテールをし、小さリボンのついたゴムで縛っている髪が揺れる。

いつもより女の子らしいファッションに和真は釘付けになる。

｢蘭ちゃん、服とても似合ってて綺麗だね。｣

実は和真と付き合うようになったと陽菜に報告したらデートのためと言って一緒にショッピングして、服や髪飾りを選んでもらった。淡い色合いが蘭の雰囲気によくあっている。

｢・・・ありがとうございます。和真さんもかっこいいです。｣

和真はデニムにグレーのニットのラフな服装だが、本人の素材がすべてをかっこよくみせる。イケメンは何を着ても似合うとはこのことだ。

｢ありがとう笑じゃあ行こっか！｣

和真と蘭は車に乗った。
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