あなたと運命の番になる
救急隊員の人が、蘭の血圧や脈拍を測ろうと手を近づける。

「いやっ!!!」

蘭は激しく手を引っ込めてしまう。

怖くないですよ、大丈夫ですよと隊員の人は優しく言うが蘭は怯えてしまう。

「蘭、大丈夫だから、少し見てもらおう。」
和真がそう言って、ぎゅっと抱きしめる。抱きしめたまま、蘭はそっと測ってもらった。

蘭が冷えているので、救急車内は暖かくしてもらう。ただ、ショックにより発熱してしまい、しんどそうになってきた。

「蘭、少し寝ようか。」

和真は座ったままだった蘭を横にする。
蘭の不安そうな表情に微笑みながら、ぽんぽんとすると次第に蘭は意識を手放した。
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