あなたと運命の番になる
慌ててシャワーを浴び、戻ってきたが、やはり蘭は辛そうだ。和真の着ていたニットの匂いを嗅いでいる。

「蘭!大丈夫?」

和真にそんなことをしている様子を見られたのが恥ずかしく、ニットをぱっと手放し、泣きそうな顔になる。

「蘭はなにも恥ずかしがることなんてないんだよ。俺は求めてくれるのが嬉しい。」

和真はそう言って、蘭に口付けをする。
和真も理性を保とうとするが余裕は少しずつ減っていき、深い口付けをする。

次にヒートが来た時に、番になろうと話していた。ついにこの時が来たんだと和真は嬉しくも少し緊張する。

和真は蘭のパジャマを脱がす。蘭の小さめだが形の整った双丘がでてきて、和真は揉む。

いつもより感じてしまう蘭は声が止まらない。

「かずま・・さん・・」

「蘭好きだよ。」

和真はそう言って口付けをした。
蘭はキスに溺れる。愛情を感じるこのキスに幸せを感じる。
目を開けると、前髪が少し乱れ、切れ長の男の目をした和真と目が合う。

かっこよすぎる・・・。
この人とこれから番になるんだよね。
ドキドキと鼓動が大きくなる。


「蘭、いい?」
その後も甘やかされて、裸になった蘭に和真は真剣な表情で聞く。

「はい。」


「噛むよ。」

「・・・はい。」





かぷっ・・・。









蘭の中で大きく疼く。
頭が真っ白になり、何も考えられない。
今まで感じたことのない衝撃に全身を震わし、呼吸が乱れる。

「はっはっ・・。はっはっ・・・。ハッハッハッハッ。」

「蘭、大丈夫だから。ゆっくり呼吸しよ。」

震える蘭を強く抱きしめ、背中をさすりながら、大丈夫だと何度もささやく。



「かずま・・・さん。」

呼吸が整い、恥ずかしそうに和真を見つめる。

「蘭、これから一生一緒だ。」

和真の優しい温もりに幸せを感じ、涙を目にうかべながら、うなずく。

和真が蘭の中に入ってくる。


「かず・ま・・さん・・好き・で・す」

「蘭、煽るなよ、愛してる。」

いつもは清楚な蘭の乱れた姿に和真の余裕はなくなる。


ベットルームに2人の音が響いた。

そして抱き合いながら朝を迎えた。
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