あなたと運命の番になる
蘭がヒートになって、2日後、和真は変わらず、工場で組み立て作業をしていた。

「谷本さん!!!!すぐ部屋に来てください!!」

工場長が慌てて和真を呼びに来る。
何事かというようにチームのメンバーも和真と工場長を見た。

「谷本くん、行っておいで!」

田中は急いでコンベアを止め、和真に行くよう促す。

「すみません。ありがとうございます。」

和真はそう言って、組み立て場を離れた。

「山城さん、社長から連絡があったんですが、インドの工場で大火災があったようです。
そのことで、取り急ぎお話したいと連絡が来ています。」

「えっ。」

工場長が小声で話した内容に驚く。

ヤマシロは海外にも多く工場を持っているが、その中でもインドの工場は大きく、多くの物を作っている。

インドの工場が使えなくなるとダメージはかなり大きい。大火災ということは、働いている人は無事なのだろうか。
和真は一気に不安にる。

工場長室で慌てて、電話をかけた。
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