あなたと運命の番になる
和真は街に車を進めた。
クリスマス前ということもあって、光り輝いている。

「あんな店あったけ?1年半いないと知らない店増えてるなー。」

和真は街を見ながら呟く。

「山城さんはよくこの街に来るんですか?」

「買い物とか食事しにきたりはするかな。蘭ちゃんは?」

「たまにしか来ないです。」

蘭は1人での外出はヒートを恐れてあまりして来なかった。この街に来るとすれば、陽菜と遊ぶ時だけだ。自分の買い物は家の近くで全て済ましている。

「そうなんだ。今度はお昼時にでも一緒に来れたらいいね。」

和真のさりげない誘いにドキッとする。
行きたいですと素直に言えないが、嬉しくなった。
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