ならば、悪女になりましょう~亡き者にした令嬢からやり返される気分はいかがですか?~(試し読み)
ほう、と頬(ほお)に手を当て、リリアンはため息をついた。
「婚約者の殿下を放っておくのだもの。私がお異母姉様なら、きちんと婚約者の方に向き合うわ」
「ええ、リリアン様ならそうですよね」
「私も、アウレリア様の行動はいかがなものかと思いますわ」
最初にエミリーが、次にクラーラがリリアンの言葉に同意する。
アウレリアがすぐ側にいるとも知らない三人は、悪口を言いながら、商品を選んでいる。もちろん、テーブルに置かれているティーカップや焼き菓子に手を伸ばすのも忘れずに。
「リリアン様、こちらのリボンはどうでしょう?」
「あら、その色は私には似合わないわ。クラーラ嬢ってば、センスがないのね」
クラーラが差し出したリボンにちらりと目をやったリリアンは鼻を鳴らして視線をそむけた。クラーラの口角がきゅっと下がる。
「リリアン様、ですが、こちらのリボン、ラグール王国の品ですわ。なかなか手に入らないのですよ……髪飾りにしたら、後ろ姿が引き立つと思いますわ。お髪の色にはよくお似合いですもの」
エミリーがそっと友人の失態をカバーする。
「婚約者の殿下を放っておくのだもの。私がお異母姉様なら、きちんと婚約者の方に向き合うわ」
「ええ、リリアン様ならそうですよね」
「私も、アウレリア様の行動はいかがなものかと思いますわ」
最初にエミリーが、次にクラーラがリリアンの言葉に同意する。
アウレリアがすぐ側にいるとも知らない三人は、悪口を言いながら、商品を選んでいる。もちろん、テーブルに置かれているティーカップや焼き菓子に手を伸ばすのも忘れずに。
「リリアン様、こちらのリボンはどうでしょう?」
「あら、その色は私には似合わないわ。クラーラ嬢ってば、センスがないのね」
クラーラが差し出したリボンにちらりと目をやったリリアンは鼻を鳴らして視線をそむけた。クラーラの口角がきゅっと下がる。
「リリアン様、ですが、こちらのリボン、ラグール王国の品ですわ。なかなか手に入らないのですよ……髪飾りにしたら、後ろ姿が引き立つと思いますわ。お髪の色にはよくお似合いですもの」
エミリーがそっと友人の失態をカバーする。