傷心女子は極上ライフセーバーの蜜愛で甘くとろける
「へぇぇぇぇ、週末ライフセーバーねぇ……普段は何してるの?」
「普通のサラリーマンって言ってたけど」
「ふーん。それで?好きって言われてエッチまでして、凪も彼のこと好きで。それでも付き合ってるかどうかわかんないってどういうこと?」
「向こうは遊んでるだけの可能性も捨てきれなくて。なんか、こう、色々手慣れてたし……好きっていうのもリップサービスかもしれないでしょ?」
「なるほどねぇ………………その人、イケメンなの?」

 凪はコクンと小さく頷く。なにせ漣は今まで会った男性の中で一番かっこいい。
 途端、真奈美は目玉がこぼれ落ちそうなほど見開いた。瞳は期待で燦々と輝いている。「写真は?!」と詰め寄る圧がすごい。
 
 正直乗り気ではないが、机に置いた凪の左腕を真奈美が上からガッシリと掴んでいるので逃げられない。凪は渋々、ランチ用のミニバッグからスマートフォンを取り出した。

 帰り際、ホテルのエントランスでスタッフに撮ってもらった唯一のツーショット写真を見せる。真奈美は凪のスマートフォンをひったくると、すぐさま二本指で画面をズームアップして凝視した。
 画面いっぱいに少し画質の荒い漣の顔が映し出されていて、なんだか恥ずかしい。

 日替わり定食のローストチキンをソワソワと口に運びながら、真奈美の感想を待つ。
 だが彼女の口から飛び出たのは予想と全く違う言葉だった。
< 51 / 68 >

この作品をシェア

pagetop