傷心女子は極上ライフセーバーの蜜愛で甘くとろける
「…………この人、なんか見たことある」
「えっ?うそ、知り合い?」
「いや、そういうのじゃない気が……この人、名前は?」
「美坂、漣……」
「美坂!」
弾かれたように顔を上げた真奈美が、自身のスマートフォンを取り出し素早く操作すると、凪の眼前に画面を突きつけた。
「ねぇ、この人でしょ?!SKリゾートのイケメン御曹司、美坂漣!」
凪は大きく目を見開く。
真奈美のスマートフォンに映っていたのは、確かに凪の知る漣だったから。
「ちょっと前の記事なんだけど、今度旅行でこのホテル泊まろうと思ってたから、つい昨日見返してたんだよね〜。それがまさか凪のニュー彼だったとは……」
「……真奈美ごめん、その記事見せてもらってもいい?」
「えっ?うん、そりゃもちろん」
かすかに震える指で真奈美のスマートフォンを受け取る。
画面に表示されているのは、ファッション誌か何かの記事のようだった。
地中海の街並みを彷彿とさせる白亜の建物が立ち並ぶ中を歩く漣の様子が、写真に収められて紹介されている。ダークネイビーのアロハシャツに白いハーフパンツを着こなし、サングラスまでかけている姿はさながらモデルだ。
白い歯を見せて無邪気な笑顔をこちらに向ける彼は、今よりも若く見えた。何年か前の記事なのかもしれない。
画面をさらに拡大して記事の本文を読んでみる。
――イケメン御曹司がご案内!一度は泊まりたい憧れのラグジュアリーホテル――と題された記事は連載形式のようで、漣が日本各地のラグジュアリーホテルの魅力を紹介する、という内容らしい。
「どこが普通のサラリーマンよ……」
そんな悪態が、思わず口を衝いて出る。
こんな気取ったポーズでファッション誌に載る普通のサラリーマンが、どこの世界にいるというのか。
「えっ?うそ、知り合い?」
「いや、そういうのじゃない気が……この人、名前は?」
「美坂、漣……」
「美坂!」
弾かれたように顔を上げた真奈美が、自身のスマートフォンを取り出し素早く操作すると、凪の眼前に画面を突きつけた。
「ねぇ、この人でしょ?!SKリゾートのイケメン御曹司、美坂漣!」
凪は大きく目を見開く。
真奈美のスマートフォンに映っていたのは、確かに凪の知る漣だったから。
「ちょっと前の記事なんだけど、今度旅行でこのホテル泊まろうと思ってたから、つい昨日見返してたんだよね〜。それがまさか凪のニュー彼だったとは……」
「……真奈美ごめん、その記事見せてもらってもいい?」
「えっ?うん、そりゃもちろん」
かすかに震える指で真奈美のスマートフォンを受け取る。
画面に表示されているのは、ファッション誌か何かの記事のようだった。
地中海の街並みを彷彿とさせる白亜の建物が立ち並ぶ中を歩く漣の様子が、写真に収められて紹介されている。ダークネイビーのアロハシャツに白いハーフパンツを着こなし、サングラスまでかけている姿はさながらモデルだ。
白い歯を見せて無邪気な笑顔をこちらに向ける彼は、今よりも若く見えた。何年か前の記事なのかもしれない。
画面をさらに拡大して記事の本文を読んでみる。
――イケメン御曹司がご案内!一度は泊まりたい憧れのラグジュアリーホテル――と題された記事は連載形式のようで、漣が日本各地のラグジュアリーホテルの魅力を紹介する、という内容らしい。
「どこが普通のサラリーマンよ……」
そんな悪態が、思わず口を衝いて出る。
こんな気取ったポーズでファッション誌に載る普通のサラリーマンが、どこの世界にいるというのか。