クラスのマドンナに告られた

「さて、翔太お兄ちゃんはどれくらいやるのかな? 僕に対抗できるくらいの実力はあるといいんだけど」

 あれ、この前こんなにうざかったっけ。この前の食事会ではそこまでしゃべっていなかった気がするんだが。

「未来……ちょっと自信なくなってきたかも」
「……頑張って」
「なに、こそこそ話してるんだよ。行こうぜ!」

 そしてそのまま來都君のペースに巻き込まれたまま、ゲームは始まって行く。
 レースの内容としては、俺が一気に優勢になった。というのも來都君がさっきから変なミスを連発しているのだ。どうやら偉そうにしてた割にはそこまでは上手くないらしい。
 そしてもう一人の未来もそこまで本調子は出ていないようだった。
 これは……一気に圧勝したほうがいいのか? それとも半端に手を抜いたほうがいいのか? 全く分からない。

 とりあえず、俺はこのままいくことにした。だが、今考えると未来は所謂接待プレイをしているんではないかと思い、俺はそばにあった草原に足を絡ませて、少し速度を落とす。
 このゲームはコース外を走ると減速するというのがあるのだ。
 それに俺は大分独走していた。流石に俺が走り過ぎたら面白くないだろう。そしてそのまま二位のNPCに抜かされる。

「翔太お兄ちゃん、抜かされてやんの」

 そう、煽るような口調で來都君に言われた。こっちはわざとミスをしたというのに。

 そしてそのままう甘く順位を合わせ、俺と未来で來都を挟むような順位になった。未来が5位で俺が三位だ。流石にここまで拮抗した勝負に見せかけたのだから、そろそろいいだろう。

 そしておっれの車は速度を一気に上げ、最終レーンで一位と二位を追う形となった。もう來都に遠慮なんかしない。そして俺はそのまま直線で二人のNPCを抜かし、一位となった。

「ふう、これが年長者の実力だ」

 と、言ってやった。流石に大人げなかったかと思ったけど、來都が「くっそー」と、本当に悔しがってたので、まあこれは大丈夫だろうと思った。

「あと少しだったのに」

 と、來都が悔しそうに言う。

「大丈夫。強かったぞ。あと少しここがたりないな」

 と、來都に向けて、テクニックを数個教えてやった。
 すると次のレース。かなりうまくなっていた。

「翔太君、教えるの上手くない?」

 そう、未来が一位を走っている來都を見ながら言った。

「元から上手かっただけだよ」

 そう、いう。まあ、これくらいでこんなにうまくなるとは思っていなかった。そしてそのまま來都がそのレースは一位でゴールした。

「やった!!!」

 と、來都が喜んでいるのを見て俺は少しだけ嬉しい気持ちになった。
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