クラスのマドンナに告られた


 気分は少しだけましだ。冷えピタのおかげで頭痛が収まってきたというのもあるが、未来が今家にいるという安心感も大きい。
 そして、またしばらく経った後、未来に呼ばれた。おかゆが出来上がったという事らしい。俺はすぐにだるい体を振り絞り、リビングに向かった。

「はい、これどうぞ」
「ああ、ありがとう」
「熱いからフーフーして食べてね」
「ああ」

 しかし、すごい状況だな。彼女が家に看病に来て、おかゆとはいえ、料理まで作ってくれるなんて。
 ありがたいことだ。未来には感謝しなければならにな。
 そしておかゆを一口食べる。

「ああ、優しい味だな。おいしい」
「ありがとう」
「ありがとうはこっちのセリフだ。わざわざ作ってくれたんだから」
「そりゃあ作るよ。翔太君がしんどい時だもん」

 そう言って未来は微笑みの感情を見せる。

「本当にありがとうな。未来がいなかったら俺駄目だったかもしれない」
「どういたしまして。あ、食後にそれ飲んでね、風邪薬と痛み止め」
「ありがとう」

 そしてご飯を食べ終わって、俺はベッドに寝ころんだ。

「寝るまで私となりにいるから、安心して寝て」
「ああ、ありがとう」
「あ、頭よしよししていい? 眠れるように」
「……逆にドキドキして眠れないかもしれない」
「そっか、じゃあ仕方ない。この人撫でだけで我慢する」

 そう、未来が俺の頭を数回撫でる。そしてその間に俺は眠りについた。

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