青いベンチ


玲菜にいいとこ見せなよ!
がんばれ!応援してるから。

そうりおからメールがきてもため息しか出来ない。

「俊!遅い。速くいくよ!!」

「わかった。まってよ!」

ケータイを閉じて走った。

俺は玲菜が好きだ。気付いたのは宿泊学習の時で、俺はりおにすぐ相談した。

「頑張ってね☆」

と、りおに言われたけどやっぱりなんか抵抗がある…

「俊??どうしたの?」

「何でもない。」

とかいうけどどう頑張ればいいんだし…

「あれ可愛い!」

そういって玲菜が指差したのは射的にあるくまの人形だった。

「よーし、取ってやろう。」

「出来るの?」

「大丈夫!!出来る!」

ホントは苦手だけど…

「俊って射的苦手だよ!」

「翼いうなよ!」

「え~。なにそれ!じゃあ取ってくれたら、かき氷おごってあげる!」

よし、頑張ろう。

1発目、打つと…なんと取れた!

「俊凄い!じゃあかき氷買ってくるよ。」

そういって玲菜は走っていった。

「よし、あと何発かあるからやるぞー。」

といって結果は…何もとれなかった。

まあ玲菜が喜んでくれたからいいや。

「俊ありがとう。はい、かき氷。」

そういって渡したのは…

「イチゴじゃん!」

そう俺がおどろくと、

「やばい、爆笑!!」

ふたりは爆笑していた。

「玲菜なにしてるんだよ!」

「シロップの事何もいってないじゃん!」

「イチゴって…」

まあ仕方ないからたべるけど…
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