青いベンチ
「みんな遅い!あっ、タコ焼き!いただきます。」

玲菜はなんの抵抗もなく口にいれた。

「美味しい!」

やっぱり…わかった。

「玲菜辛くないの?」

「少し辛いけど美味しいじゃん!そう思わない?」

少しのレベルじゃねえだろ。激辛なんだから。

「はぁー。」

俺達は完敗したタコ焼きをこいつは笑顔で食べてる。ため息しかでない。

「何々?」

キョトンとしてる玲菜に

「それ激辛タコ焼きだよ。お前よく食えるよな!」

俊が言っちゃった…

「そこまで辛い?」

「辛いのレベルじゃなくて痛みのレベルだぞ、これ。」

「美味しいのにね…」

「お前辛さに強いの?」

「自覚はないけどそうかもね☆」

そう言って玲菜は笑った。

食べ終わった玲菜は

「レッツゴー!!」

そう言ってスキップした。

「玲菜まてよ!」

「ほらはやく!」

「なに食べる?」

りおがのんきに言った。

「またかい!」

「まあ嘘だけどね。」

「りお食べ過ぎなんだよ!よし、玲菜お姉様がチョコレートをあげよう!」

「食わせるんかい!」

「人間は食欲を我慢出来ないのです!まあ少しなら。」

そう言って玲菜は鞄からチョコレートをだした。

「はい、俊たちも食べる?」

「食べる!」

そう言って玲菜から受け取ったチョコレート

食べると…

「苦!!」

「なにこれ…」

「少し前に流行った、99%カカオチョコレートです。」

「激辛の次は激苦かよ。」

「玲菜ひどいな…」

「もうジュースないし!」

「じゃあ買いに行こう!」

「ジュース売ってる所って右だよね?」

「玲菜、左だろ。」

「右だろ。俺玲菜の意見に賛成!」

「薫なに言ってんの!左だろ。俺、俊の意見!」

「りおはどっち?」

「左でしょう!」

「じゃあどっちが正しいか決めよう!」

「いいよ!」

「よし、かお君いくよ!」

俺は歩き始めた。


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