悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
「嫌だったら、逃げ出してますよ」
そう言って彼の胸元に顔を埋めると、逃がさないと言わんばかりに腰に回されていた彼の手がそっと私の頭を撫でる。
「悪徳公爵が夫ですまないな」
「そんなルミール様が好きなんです。それに、私こそ娼婦で……ごめんなさい」
「そのままのサシャを愛してる」
まさか自分にこんな未来が来るなんて思わなかった。
昨日、スラッと格好いい令嬢と並ぶ彼を見てあんなに泣いたのに……、とそこまで考えハッとする。
「き、昨日の令嬢はどうするんですか!?」
“まさかここにきて第二夫人だ、なんてオチはないと思うけどこれだけはハッキリさせなくては!”
いい雰囲気をぶち壊す私のその言葉に、驚きつつも僅かに首を傾げるルミール様。
「そんな顔しても流されません! 説明してください!」
「説明って……、ふはっ」
「なっ」
ふんす、と鼻をならしギロッと彼を見上げた私に対し、何故か思い切り彼が吹き出し破顔する。
「昨日の令嬢とは、彼女のことか?」
「え……」
彼が合図のようにコツンと足を鳴らすと、階段を上がってくる女性がひとり。
そう言って彼の胸元に顔を埋めると、逃がさないと言わんばかりに腰に回されていた彼の手がそっと私の頭を撫でる。
「悪徳公爵が夫ですまないな」
「そんなルミール様が好きなんです。それに、私こそ娼婦で……ごめんなさい」
「そのままのサシャを愛してる」
まさか自分にこんな未来が来るなんて思わなかった。
昨日、スラッと格好いい令嬢と並ぶ彼を見てあんなに泣いたのに……、とそこまで考えハッとする。
「き、昨日の令嬢はどうするんですか!?」
“まさかここにきて第二夫人だ、なんてオチはないと思うけどこれだけはハッキリさせなくては!”
いい雰囲気をぶち壊す私のその言葉に、驚きつつも僅かに首を傾げるルミール様。
「そんな顔しても流されません! 説明してください!」
「説明って……、ふはっ」
「なっ」
ふんす、と鼻をならしギロッと彼を見上げた私に対し、何故か思い切り彼が吹き出し破顔する。
「昨日の令嬢とは、彼女のことか?」
「え……」
彼が合図のようにコツンと足を鳴らすと、階段を上がってくる女性がひとり。