悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 ぐちゅぐちゅと淫靡な音を響かせながら彼の指が何度も出入りし、私の弱いところを何度も擦りあげる。
 彼が指を抽挿する度に溢れる愛液を掬いながら解され、ドロドロに溶かされるようだった。
 
「ん、はっ、あぁっ」
「気持ちいいか?」
「気持ちい、気持ちいい……っ」

 甘く掠れた声で囁かれると、より一層刺激され私から嬌声があがる。
 囁きながら耳を食まれ、舌が耳穴を犯すと卑猥な水音が直接鼓膜を震わせ、上からも下からも響くこの粘液質な水音にゾクゾクと肌が粟立った。

「サシャ」
「あ、ん、ルミール、様?」
「今日はこのまま挿れていいか?」
「っ」

 情欲を滲ませた彼の瞳が懇願するように揺れ、思わずごくりと喉を鳴らす。

“このまま……?”

 いつもは挿入前に必ず避妊薬を使っていた。
 万が一が練習相手に起こってはいけないからだ。

“でも、もうその必要はないのね”

 だって私が彼の六番目の妻であり最後の妻になるのだ。
 まだ正式に書類を交わしたわけでもない、いわばただの口約束だけれど、それでも不安はひとつもなかった。
 いつから私はこんなにも彼を信頼していたのだろう。
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