イケメン転校生に恋をした


 そしてファミレスの席に座ったのはいいけれど。

 正直気まずい。
 だって、大翔君と何を話した方が良いのか、急に分からなくなってしまった。

 「大翔君、本当に歌上手かったね」

 困り切った私は、彼にそう言った。
 困った時は、共通の話題だ。

 「そうかな」
 「そうだよ。めっっっっちゃ上手かったもん!!」

 私だからこう思うとかじゃなくて、全人類が思うでしょ。
 全然お金を出してでも聴きたいレベルだし。

 「そう、ありがとう。実は俺昔から歌が好きだったんだよ」
 「え? そうなの?」
 「ああ。ずっと歌ってたし」

 だから上手かったんだ……
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